歩き遍路用の装備をまとめました。
この記事は、装備品の『一覧』 兼 『目次』という構成になっております。
ぜひ遍路へ行く準備をする際の参考になさって下さい。
お遍路装備一覧
評価 | 評価の基準 |
---|---|
必須。これがなきゃ話にならない。 | |
結構重要。持っているとかなり良い。 | |
使う。持っていった方が良い。 | |
ほとんど荷物のような感じ。 | |
必要ない。 |
各装備品には、経験則に基づいた上での評価を付けたので、これを目安にしてください。
ちなみに真ん中の★2.5評価のものが『人によるのでどちらとも言えない』といった境目の感じです。
❶ 持って行ったもの
バックパック
遍路に一番適したバッグは、バックパックです。
背中が蒸れない機能が付いていて、且つ、骨盤で支えるベルトが付いているモデルがおすすめ。
その機能が備わっている物の中で現在一番安価なモデルは、マムートのデュカンとなります。
▶︎ メンズ
▶︎ レディース
チェストバッグ(サブバッグ1)
バックパックは構造上、背負ったままでは荷物を取り出せないのが難点。
財布やスマホなど頻繁に使用するアイテムは、チェストバッグ等のサブバッグに入れておくとすぐに取り出せるので便利です。
パスファインダーは、『元祖チェストバッグ』です。
ガベッジバッグ(サブバッグ2)
端的にいうと、外付けのゴミ袋です。
バックパックの側面に付けられるので、ゴミ袋以外の用途でも色々使えます。
もちろん荷物入れとしての使用も可能。
靴(ジョギングシューズ)
遍路道は8割以上がアスファルト道なので、ジョギングシューズを選択。
アシックスの『ゲルカヤノ』は、かかと部分にゲル状の衝撃吸収材が組み込まれており、クッション性能に定評あり。
通気性も抜群に良いので、肉刺防止にも効果的。
▶︎ メンズ
▶︎ レディース
ちなみにゴアテックス製シューズはなんだかんだいって蒸れるので、個人的にはおすすめしません。
ただし冬の場合は、雨に濡れるとヤバい+防風効果もあるので、ゴアテックス製のものがおすすめ!
靴下
『メリノウール』と化繊混合のトレッキング用靴下。
中厚手でクッション性も高く、吸湿発散にも優れています。超オススメ!
これを履けば、雨に濡れても足の皮膚が水でふやけて白くぶよぶよになったりすることはないです(ただしランニングシューズなどの水捌けの良いシューズという条件付き)。
私は2セット持って行きましたが、破れることもなかったのでひょっとしたら1セットでも大丈夫かもしれません。
ちなみに防水ソックスという三層構造で透湿性のある製品もあります。
足を濡らしたくないという理由でゴアテックス製シューズを選ぶ方の場合、雨の日用の靴下はこちらの方が良いかも?
※ 遍路期間中、シューズのメンテなしに加え、長期間の歩行による靴前部のシームテープの剥がれにより、靴の防水性能は間違いなく最後まで持ちません。
▶︎ RANDY SUN (アメリカのブランド)
▶︎ Dex Shell (中国のブランド)
スパイク
(ランニングシューズの場合★4)
もしものために持って行ったのですが、重宝しました。
主に下山時の山道で活躍します。
私が使ったものは、すぐズレるし、いつのまにやら黄色のスパイクが落ちてしまって環境によろしくないので、あまりおすすめできません。
※ 靴に関しては『ジョギングシューズ+スパイク』が現状ではベストな気がします。
白衣
ポリエステル100%、背文字入り、袖なし白衣。
いっぽ一歩堂の『新・軽爽白衣』を使用しました。
ポリ100%のメリットは、乾きやすい、汚れにくい・丈夫・軽いの4点。
コンプレッションタイツ上下(ベースレイヤー)
スキンズの『DNAMIC』と『RECOVERY』上下の2セットを持参。
スキンズのコンプレッションタイツの主なメリットは、疲労軽減や回復促進、吸汗速乾、UVカット機能、蚊に刺されない、筋肉痛にならない、汗が垂れて不快にならない等です。
ただ遍路中はかなり膝に負担がかかるので、サポートタイツの方が良いかもしれません。
今だったらCW-Xのスタビライクスか、C3fitのインパクトエアー辺りが良いのではないでしょうか。
トップスに関しては、C3fitのインスピレーション。
もしくはアンダーアーマーのヒートギア(特に野球用アンダーシャツは、背面がメッシュで通気性が良い)でも良いんじゃないかな〜と思います。安価ですし。
パンツ(短パン)
歩きやすさに主軸を置いた結果、ランニングショートパンツ(5インチ)を選択。
短パンのメリットは、通気性がよく、歩いていて裾がバタつかないところです。
折りたたみ傘(雨具)
幅55cm、重量119gの超軽量折りたたみ傘。
モンベルの製品よりもハンズの製品の方が良かったので購入(六角形で55cmと大きく、119gという軽さのものはほぼない)。
金剛杖やトレッキングポールを使わないという方はありだと思います。
東急ハンズの人気商品です。ちなみに現在は幅60cm、重量149gの製品も出ています。
▶︎ 東急ハンズネットストア
※ 『超軽量折りたたみ傘』で検索
手ぬぐい
さらしを好みの長さに切り、2枚持参。
1枚は手拭き、汗拭き用途でバックパックにくくりつけ、もう一枚は頭に巻いていました。なお菅笠をかぶるという方は、チクチクするので中に手ぬぐいをかぶってる方が多かったです。
風呂用のボディタオルとしても優秀です。
もし手拭いを持っていかない場合、風呂で体を洗うためのボディタオルを持参する必要があります。
手袋
滑り止め付き3本指ぬき手袋。こちらは100円ショップで購入。
もし近所に小さい店舗しかなかったり、そもそも近くに100円ショップがないという方はワッツのオンラインショップで買えます。
▶︎ 100円ショップのWatts(ワッツ)オンラインショップ
より機能性を求める方であれば、CW-Xの手袋も良いと思います。
親指、人差し指、中指の先に穴が空いていて、スマホの操作がすぐに行えます。
▶︎ メンズ
▶︎ レディース
スマートフォン(携帯電話)
必須中の必須。携帯電話がないと基本的に宿の予約が取れません。
なおスマホを落としたり壊したりすると、そこで遍路が終了となります。そのため、普段使用しているスマホケースではなく、落としても壊れない頑丈なスマホケースに入れての使用を推奨します。
ちなみに私は遍路中3度ほど落としましたが、ケースのおかげで無事でした。
スマートフォンをお使いの方は、遍路に役立つ便利なアプリもいくつかあります。
腕時計
生活防水(10気圧)付き。
遍路中、時間を確認する頻度はかなり多いので、スマホだけではなく腕時計を持って行った方が良いです。
スマートウォッチ、GPSウォッチでも可。
ヘッドライト
(野宿する場合★5)
約26gの超軽量ヘッドライト。
霧が出ていて視認性の悪い道や、街路灯がまったくない通りなどで使用。持っていると、もしもの時にも安心です。というか、日帰り登山の場合でも普通は持っていくのであったほうが良いです。
なお野宿するという方の場合は、夜に必ず必要になるので、必須アイテムとなります。
1ヶ月以上の長期間+不定期に使うものなので、充電式より電池式の方がおそらく楽です。
数珠(念珠)
なんとなく数珠くらい持って行った方がいいのかな、と思い、持参。
屋久杉を使用したブレスレットタイプの数珠(親玉付き)で、非常に良い香りがします。
四国の寺の売店などにも数珠ブレスレット(石製)は売っていますが、木製のものは売っていませんでした。
財布
普段革製の財布を使っているため、遍路のために購入。
これを選んだ理由は、単純にこの財布が安くて軽かったから。それだけです。
小銭部分は、マジックテープで開閉。カードも収納可能。なお防水機能は無し。
今だったら素材がX-PACで、軽量・丈夫・防水、そしてコンパクトな以下の財布がおすすめです。
Tシャツ
ウィックロン(ポリエステル100%)のTシャツ。化繊ですが綿に近い肌触りになっています。
遍路前半では浴衣のない宿での部屋着(上)として使用。そして気温の下がってきた遍路後半は常に着用していました。乾きやすさを考えると、やはり化繊のTシャツがお勧めです。
機能性にこだわりがないのであれば、ユナイテッドアスレのポリエステル100%の無地Tシャツでもよいのではないでしょうか。安いので。
短パン(部屋着)
ポリエステル100%で、膝丈(7インチ)の短パン。
浴衣のない宿での部屋着(下)用途として持って行き、実際に使用しました。
部屋着は別になんでも良いのですが、軽さを求めて短パンにしました。
虫除けグッズ
山などで休憩しているとすぐに虫が寄って来るので、虫嫌いの人は持って行った方がいいでしょう。
この手の香りのするリングは、虫除けに割と効果あり。ただし蚊には効果ありません。
普通の輪っかタイプでなくベルトタイプのものは、手首や足首だけでなく、バックパックなど好きな所につけられるのがポイント。
もしくは服やバッグに取り付けるタイプの虫除け『おにやんま君』でもよいかもしれません。
アブ、ハエ、蜂、蚊に効果があるそうです。
四国は自然豊かな土地です(特に高知)。
❷ 遍路中に現地で買ったもの
ポンチョ(雨具)
遍路中とある方からポンチョを頂いたのですが、防水性能に限界を感じ、新たに愛媛(松山)のアウトドアショップで購入。車からの視認性を第一に考えた結果、カラーはイエローを選択。
シリコンコーティングのおかげで撥水性能は落ちることなく、水をしっかりと弾きます。透湿性なしなので、メンテナンス不要。
様々なメーカーのポンチョがありますが、イスカのものは軽量(220g)なので個人的にはおすすめ。
※ イスカのサイトのラインナップにはまだ載っているが、おそらく生産終了で在庫のみ。
同じくシリコンコーティングの施してあるポンチョは、今はシートゥーサミットしかないです。
▶︎ ウルトラシルナノポンチョ(145g):サイズ小さめ(袖は短め)なので女性向き。15Dで薄くて軽い。
▶︎ ウルトラシルナノタープポンチョ(230g):タープにもなるので丈が長い。男性向け。
トレッキングポール
平地でも、山でもめちゃくちゃ重宝する便利な杖『トレッキングポール』。
4足歩行になり足の負担を軽減しつつ、かつ推進力も得られるため、私にとっては非常に重要なアイテムでした。
できれば135cm以上の長さが欲しかった(グリップ握ったまま下山できないから)のですが、その長さのものは海外メーカーのものしかありません。
ブラックダイヤモンドの製品が一番長く140cmまで伸びます。
● メンズ(最長140cm)
● レディース(最長125cm)
私は遍路全体の半分以下の距離しか使ってませんが、後半にワッシャーがポーンって飛んでいってしまったんですよね。
地面はほぼアスファルトで硬いですし、安価なものだとやや強度に問題あり。でも区切り打ちなら安いものでも問題ないと思います。
先ゴム
(ポールを使用する場合★5)
トレッキングポールを使用する場合、先端部にはめる先ゴムが必要。
基本的には使用しているメーカーの先ゴムを使えば良いと思います。
なお中華製(中国から発送ってやつ)の先ゴムは安価だが、硬かったり削れやすかったり等品質が悪いものが多く、ブラックダイヤモンドやLEKIの先ゴムは高価。
日本のアウトドアメーカーである『オクトス』が販売しているのものが一番コスパが良さそうです。
穴の径は10mmなので、大抵どのメーカーのものでも使用できます。
遍路はほぼアスファルト道なので、穴が開くまで使うのであれば、3セット。
普通に使用するのであれば、4セットは必要です。
ちなみに使用していると削れ具合が偏るため、先ゴムの削れ具合が均一になるよう定期的に回転させる必要があります。
上着(防寒着)
ユニクロで購入した上着『ポケッタブルパーカー』。
軽めの防寒着は、1枚は持っていた方が良いです。秋に遍路をする場合は、10月後半から必要になります。
運動時の着用のため、真冬以外は『完全防風ではないもの』がおすすめです。
今ならL.L.Beanのアノラックパーカーなんかがいいんじゃないでしょうか。お腹のカンガルーポケットは便利ですし、本体自体もポケットに収納することができます(収納袋いらず)。
膝用サポーター
(サポートタイツを履かない場合★3.5)