ライターは、寺で蝋燭に火をつけるために使用する遍路での必須アイテムの1つです。
そこで『歩き・自転車・バイク』と『車・バスツアー』それぞれの遍路に適したライターを紹介します。
基本的には蝋燭の火を用いて線香に火を付けますが、天候状況によっては直接線香に使用することもあります。
歩き・自転車・バイク遍路にオススメのライターは?
歩き・自転車・バイク遍路の場合、出来るだけ荷物にならないコンパクトタイプのものがお勧めです。
❶ 通常のライター
ライターは、プッシュ式(電流で着火させる)、もしくはフリント式(発火石を擦り着火させる)の二通りあります。
昔と違い今のライターは、子供の悪戯防止のためにプッシュボタンがかなり固くなっています。そのため年配の方や女性の方はプッシュ式のライターだと火をつけづらいと感じると思います。
そういった方には、力がいらないライターである『フリント式』のライターがお勧めです。
❷ ターボライター
風の強い日など普通のライターの場合、全然火がつかないという状況に陥ることもあります。そんな時に活躍するのがガスバーナーのような火を出せる『ターボライター』です。
ターボライターであれば、風の影響を受けることなく火をつけられます。
実際に普通のライターじゃ火がつかなくて寺でイライラしたことがあるというリピーターの方は、基本ターボライターを使用していました。
ターボライターの見分け方は、火口部を見ることです。
ターボライターは通常のものと異なり、火口部が突起形状になっており、中になんだかピロピロしたものがついています。そして基本的にはターボライターには蓋が備わっています。
なおターボライターのデメリットは、通常のものに比べ、ガス消費量が多い所です。またプッシュ式の製品しかないので、非力な方には向きません。
どちらのライターもコンビニや100円ショップでも売っているので、店先でちょっとカチカチと試してから購入してください。
車・バスツアー遍路にオススメのライターは?
車・バスツアー遍路の場合、荷物が増えても特に問題ない為、サイズを気にする必要はありません。
❶ チャッカマンタイプ
手元と火が離れている為、火傷の心配がなく、普段ライターを使用しない方でも安全に火を扱えます。
ちなみにチャッカマンは商品名です。
通常は『蝋燭に火をつけてからろうそく立てに刺す』のですが、このタイプのライターであれば蝋燭をろうそく立てに刺した後に火をつけられるのが特徴。
遍路で使用するのであれば、通常の火のものではなく、ターボタイプのチャッカマンが良いと思います。
ちなみに風の強い日は、ガラス戸を開けた途端に風が吹き込んでくる為、中に刺さっているろうそくの火が消えたりします。
❷ 防風・握力が必要ないタイプ
● にぎっ点火
防風機能と着火サポート機能のついたライター補助具です。
これを使えば、年配の方や女性でもプッシュ式のライターが簡単に使用できます(中のライターは市販のプッシュ式を使用)。
● 御燈香ワイド
折れやすい線香や蝋燭を安全に、かつ、ひとまとめにして持ち運べるグッズ(にぎっ点火も付属)。
上部の取手だけではなく、紐もついているので肩から下げて持ち運ぶことも可能。
車遍路の場合は、こういった物があると便利だと思います。
御燈香ワイドは、遍路が終わった後でも、墓参りの際に活用できます。