私が手袋を使用した理由とその結果
使用したのは100円ショップで購入した、ナイロン製、滑り止め付き3本指ぬき手袋。主に紫外線からの保護目的でほぼ毎日着用していました。
結果としては価格を考えればそれに見合うだけの結果は十分得られたのですが、かなり物足りないと感じた部分もありました。それが以下の2点です。
①紫外線で指がボロボロ
私が遍路をしたのは秋ですが、一日中外にいるとなるとかなりの紫外線を浴びることになります。指が露出している部分はボロボロになってしまいました。
紫外線や風雨の影響で両手の指の数カ所がぱっくりと割れました。
手袋で守られていた部分と露出していた部分の差は、かなりありました。
また親指はトレッキングポールのグリップ上に引っ掛けていたので特に日焼けしています。
実は白装束の巡礼衣装に手甲というものがあるのですが、これはもちろん手の日焼け対策用途らしいです。
私の場合、日焼け止めは持っていたのですが、おにぎりを食べたり、寺の手水舎で口をゆすぐこともあるので、さすがに指には塗れませんでした。ハンドクリーム等でケアすれば良かったのかもしれませんが・・・それは正直面倒くさいんですよね。
なお私のように手袋をはめている方もたまにおられましたが、どちらかというと素手の方のほうが多かったように思います。もちろんそういったお遍路さんの手は、皆、日に焼けていてガッサガッサでした。
②手の平上部が痛い
私の場合、木の杖→トレッキングポール(グリップがゴム)→トレッキングポール(グリップはEVA)という感じで持ち手の部分の素材はなぜか勝手にステップアップしていたのですが、ポールをついた際の地面の衝撃がどんどん蓄積していき、手のひら上部に常に痛みを抱えながら歩いていました。
春・夏・秋遍路での手袋について
①100円ショップの手袋
安価。指先が使える。スマホも操作しやすい。滑り止めがついている。
汗ばむ時期はちょっと暑い。人差し指、中指、親指の先は紫外線・風雨から守れない。
②吸湿速乾・紫外線対策用手袋
サポートタイツでおなじみのCW-Xからランニング用手袋が出ています。
主な機能は、紫外線のカットと吸汗速乾。
さらに側面に穴が空いているので、親指、人指し指、中指をペロっと出すことが可能。
紫外線から完全に保護、かつ、スマホも操作しやすい。吸汗速乾で夏でも快適。
ランニング用グローブなので、滑り止めがついてない。
●旧モデル HYO526
●新モデル HYO530
③手のひらの痛み対策・自転車遍路用手袋
サイクルグローブは、パッドやGELが入っているので、路面からの衝撃を吸収・緩和してくれます。
なお自転車遍路の方は必須です。
パッドがついているので振動や衝撃からの保護に最適。転んだ際の手のひらの保護。滑り止め付き。親指付近にひたいの汗を拭うための生地が備わっている。タッチパネル対応(ロングタイプ)。
手の甲側は良いが、手のひら側は通気性皆無で蒸れやすい。そのため手でもみ洗いしないと臭くなりやすい(そもそも洗濯表示は手洗い)。やや着脱しにくい。指先が露出する(指ぬきタイプ)。
●指ぬきタイプ
●ロングタイプ
冬遍路はもちろん手袋必須!
ポケットに手を突っ込んで歩くわけにもいかないので、手袋は必要です。
普段日常で使用する手袋はウールや皮製品などが主流だと思いますが、遍路ではどちらかというとタウンユースよりもアウトドアユースの手袋の方が好ましいです。雨が降ることも想定し、防水・撥水加工がしてあるものを選んだ方が無難です。ちなみに四国でも冬は雪が降るようです。
ブラックダイヤモンド『モンブラン』は、滑り止め付き・スマホ対応・撥水製ナイロンシェル(裏地は起毛)・おまけに軽量。
山岳マラソン、ウルトラマラソン用の防寒グローブです。
終わりに
手袋に関してはそこまでこだわらなくても良いと思っていたので、100円で済ませましたが、手荒れや痛みに加え、追加で水絆創膏を購入した経緯等を踏まえると、1000円〜2000円程度の金額なら別に出しても良いと感じました。
個人的には・・・
● 金をかけたくないのであれば、100円ショップで100円のもの。
● 遍路中しか使用しないのであれば、ノーブランドのもので1000円〜2000円のもの。
● 遍路後も使用する用途があるのであれば、ブランドもので2000円〜3000円程度のもの。
といった感じでしょうか。
季節を問わず、またどのようなものであれ、なにかしらの手袋は持参した方が良いという話でした。