2019年、ワークマン発『着る寝袋』として話題となり、即完売したエアロストレッチアルティメットフーテッドパーカーとパンツの2020年の2代目モデルを購入!
そこでこのパーカー・パンツの良い点、イマイチな点などをレビューします。
※ 2021年モデル(3代目)について追記しました。
エアロ ストレッチ アルティメットとは?
ワークマンのアウトドア&カジュアルラインのブランド『フィールドコア』の人気商品。ちなみにブランドロゴは山をモチーフにしたものだそう。
パーカー3900円、パンツ3500円。
セットアップで揃えても7400円(税込み)という驚きの価格です。
エアロストレッチアルティメットの最大の特徴は、迷路のような独特の凹凸のある生地でしょう。
中綿はシームレスファイバーボールというポリエステル製の細かな団子状のものが詰まっています。これで空気の層を作ることにより保温性能を確保しています。
また裏地の一部にはアルミプリントが施されており、体温を反射させることで衣服内を暖かく保ってくれます。
AERO STRETCH ULTIMATE フーデッドパーカー
フード部分にはドローコードがついており、絞ることも可能です。
パーカーのアルミプリントは、『背面部』と『フード内部』に施されています。
首元には暖気を逃さないよう『ネックバッフル』のようなものが搭載。
胸ポケットは一応ベンチレーションシステムになっているため、多少ではありますが温度や湿度をコントロールすることができます。
脇の下についてたら最高なのですが、さすがにこの価格でそこまでは求めません。
ポケットは、外側3つ・内側3つの計6つ搭載。
内ポケットは特に大きな作りになっていて、13インチのパソコンがまるっと収納できます。
正直な所、何を入れることを想定して作られたかは不明ですが、アイデア次第で活用出来そうです。
AERO STRETCH ULTIMATE パンツ
膝裏部分は、伸縮性と通気性のあるリブ編みとなっています。
これは膝の曲げ伸ばしに加え、蒸れ防止(通気性の確保)のためでしょう。
また裾の内側部もリブ編みとなっています。
こちらは若干伸びる為、防寒ブーツを履くことも想定した作りとなっています。
前部にはADJUSTベルト(バックル部分はワンタッチで着脱可能)が内蔵。なお後部にはベルトは内蔵されておらず、ゴムのみというやや特殊な作りとなっています。
なおベルトループがついているので、別のベルトを使用することも可能です。
パンツのアルミプリントは、『臀部』と『股間付近』に施されています。
ポケットは前2つ、後ろ2つ、サイドに1つの計5つ。
後ろのポケットは特に大きな作りになっていて、10インチのタブレットがまるっと収納できます。
実際に着てみた感想
凹凸のある作りのため、もこもこしたシルエットにならないよう、どちらかというとややタイトめの作りになっています。
しかし上下とも2枚程度は中に着込める印象です。具体的には春・秋用の服装の上から着込めるくらいには余裕があります。
保温性能に関しては、価格を考えると暖かい印象ですね。コストパフォーマンスは良いと思います。少なくとも気温が0度までなら十分暖かく着られるのではないでしょうか。
サイズの選び方について
ワークマンは元々ガテン系作業着メーカーなので、かなり大きなサイズも展開しています。
しかしサイズ自体は他のメーカーのものに比べ、特別大きかったり小さかったりはしないので、基本的には普段着ている服と同じサイズで問題ありません。
私は173cm、59kgですが、上下ともMサイズを選びました。
ちなみに上着の裾部分は、ドローコード(留め具付きの紐)ではなく、厚手のゴムとなっているのですが・・・
「裾部分はゴムの意味があるのか?」というほどにほとんど絞られていません。
上着に関してはオーバーサイズで着たいという方もいるとは思いますが、防寒用途であればジャストサイズを選んだ方が無難です。ワンサイズ上の物を選ぶと裾に隙間が生じるためパカパカします。
私の場合、上下セットアップで着た場合は問題ありませんが、パンツを他のものに変えるとパンツの生地の厚みが足りないため、若干裾がパカパカします。
ちなみに上着の丈はあまり長くないため、屈んだときに背中が露出してしまうかもしれないという懸念があったのですが、問題ありませんでした。パンツの股上がかなり深いからです。
特にお尻側は相当深めな作りになっているのでその点に関しては安心です。
どんな用途に最適なのか?
メーカー側が想定しているメインターゲットは、ライトキャンパーだと思うのですが、様々な用途で使用できる防寒着だと思います。
具体的には、キャンプ、釣り、犬の散歩、自転車やバイクでの通勤通学にも良いのではないでしょうか。あとはパジャマの上から上下とも着れるので、夜中にコンビニに買い出しに行く用途でも活躍しそうです。
ただし、表地は撥水加工が施してあるとはいえ雨が降っている際の使用や、スキーやスノボウェアとしての使用は心許ないのでやめた方が良さそうです。
また内生地は全く通気性がないので、汗をかくと逃げ場がなく蒸れて結露します。ウォーキングやポタリング等の軽い運動ならともかく、汗をかいてしまうようなハードな運動には不向きです。
ただ内生地に結露するため中綿には浸透しません。
もし汗を書いた場合、脱いだ後にその都度直接拭き取れば良いので、『汚れにくい』・『洗濯回数は少なくて済む』というメリットもあります。
2021年モデル(3代目)について
主な変更点は以下。
あと個人的な感想なのですが、割と生地が硬めでゴワゴワした印象だったのが少し解消されたような気がします。
終わりに
意外とセットアップの防寒着って選択肢が少ないんですよね。
しかしワークマンなら、上下で1万以下という驚きの価格なので、コストパフォーマンスの良いセットアップの防寒着をお探しの方にはおすすめできます。
追記:2021年のアルティメットパーカー・パンツの今季分は完売しました。
もし現在コスパの良いセットアップの防寒着をお探しの方は、ワークマンと同じく作業着メーカーであり同様の機能を備えたBURTLE(バートル)のジャケット(7510、5270)、パンツ(7512)がおすすめです。
● ジャケット(7510)
● パンツ(7512)
● セットアップ(7510、7512)