歩き遍路用の道具・持ち物をまとめました。
この記事は、持ち物の『一覧』 兼 『目次』という構成になっております。
ぜひ遍路へ行く準備をする際の参考になさって下さい。
遍路道具・持ち物一覧
評価 | 評価の基準 |
---|---|
必須。これがなきゃ話にならない。 | |
結構重要。持っているとかなり良い。 | |
使う。持っていった方が良い。 | |
ほとんど荷物のような感じ。 | |
必要ない。 |
各道具には、経験則に基づいた上での評価を付けたので、これを目安にしてください。
ちなみに真ん中の★2.5評価のものが『人によるのでどちらとも言えない』といった境目の感じです。
❶巡拝道具
遍路地図
持参
遍路をするための必須アイテム。
初めて遍路をするという方は日本語版の黄色の地図がオススメ!その理由は、遍路経験者の年配の方はほぼ100%黄色い地図を持っているため、攻略法や危険箇所を聞き、地図に書き込む等の情報共有に適しているためです。
もし他の地図を使っていた場合、「何ページのここがさぁ〜」と言われてもまず該当箇所を探すのに一苦労です。
納経帳
四国で購入
別に御朱印をもらわなくてもいいのですが、遍路は寺主催のイベント(スタンプラリー)のようなものでもあるので、遍路文化を持続させるためにも参加費として初回くらいは出した方が良いような気がします。
なお納経所で書いてくれる方の対応に関しては、パートのおばちゃんだと大体当たり、坊さんの場合は大体外れって感じですね。(個人的な感想)
納経軸
持っていってない
御朱印は、納経帳以外にいただくことも可能です。
こちらは御朱印を床の間に飾る用途の掛け軸。
御朱印用白衣
持っていってない
こちらは亡くなる方に着せる用途のものらしいです。
御影帳
持っていってない
納経の際にいただく御影札を収納する用途のものです。
▶︎ 通常サイズ
▶︎ コンパクトサイズ(全7色)
経本
四国で購入
お経をあげる方は必須。
YouTubeにある般若心経等の動画を見て、家で一通り練習してから遍路にいく方が、わちゃわちゃすることなくスムーズに廻ることができます。
ろうそく
持参
ろうそくに関しては、値段による質の違いはあまり感じられないと思うので、100円ショップのものでも十分だと思います。
線香
持参
青雲の中把5入を購入。
線香入れは、マーブルチョコのケースを利用しました。
中把だと1把がすっぽりと入ります。
なお少し線香が長いため、ケースは完全には閉まりませんが、特に問題なく使用できます。
ライター
持参
ローソクに火をつける用途。
風の強い日だと火がつきにくいので、できれば通常のライターではなくターボライターがオススメです。
納め札
持参
一つの寺(本堂、大師堂)で2枚納めるため、最低176枚必要。それ以外にもお接待を受けた場合や、お遍路さんとの交流でも使用することもあります。
遍路中は疲れてますし、単純に面倒臭いので、ほとんどの方が出発前に必要事項(書ける部分)を記入していると思います。
写経用紙
持っていってない
写経を納める方は必要です。
ボールペン・筆ペン
持参
ボールペンは納め札に記入する用途と、遍路地図に情報を書き込んだりする際に使用します。
※ 筆ペンは、写経をする方のみ必要。
賽銭(5円棒)
持っていってない
車やバイク、バスツアーで遍路をする方の場合、五円棒を持っていった方が良いと思います。賽銭は1寺2枚なので、遍路では最低176枚の硬貨が必要になります。
棒金は、銀行や郵便局で両替可能。なお歩き遍路の場合は、重いので不要。
❷日用品・生活必需品
ポケットティッシュ(ウェットティッシュ)
持参
ティッシュはあった方がいいですね。これはその辺のコンビニでも買えます。
メガネ・コンタクトレンズ・老眼鏡
持参
(目の悪い方のみ★5)
目の悪い方は必須アイテム。
なおメガネだと雨の日は水滴がレンズにつき、視界が悪くなるので、コンタクトレンズもあるとなお良し。
老眼鏡に関しては、地図を見る際に必要な方は持って行った方が良いかもしれません。
▶︎ レンズのくもり止め
▶︎ 老眼鏡(コンパクト・軽量タイプ)
歯磨きセット
持参
『舌ブラシ』と『フロス』はお好みで。
私の場合、マウスウォッシュは荷物になるので持って行きませんでした。
なお現在のクリニカのものは、ケースの蓋がコップになるようです。
爪切り
持っていってない
使用頻度は7〜10日に1度程度のため、宿で借りればいいと思い、持って行きませんでした・・・が、持って行った方が良いです!
これは普段使っているものでも問題ないと思いますが、携帯性や軽さにこだわるのであればマルチツールでお馴染みのビクトリノックスのものが12gと最も軽量です。
耳かき・綿棒
持参
これは持っていった方が良いでしょう。おそらくですが、耳かきは貸してくれません。
髭剃り
持参
髭を伸ばしているという方以外は、持っていって損はないと思います。ビジネスホテルなどには置いてありますが、好みのものを持参した方が良いのではないでしょうか。
私の場合は、4本持って行きました。
お手入れセット
持参
爪をガーッとやすりがけしたり、鼻毛や眉毛をサクサク切ったり、ムダ毛やトゲをぶちぶち抜いたり・・・そんな感じです。
洗濯ネット
持参
『サポートタイツ』上下と『靴下』の洗濯で使用するため3枚持参しましたが、基本Ⅰ枚で十分です。100円ショップで購入。
もし近所に小さい店舗しかなかったり、そもそも近くに100円ショップがないという方はワッツのオンラインショップで。
▶︎ 100円ショップのWatts(ワッツ)オンラインショップ
絆創膏・水絆創膏
持っていってない
私の場合、紫外線の影響等で肌が硬化し、指がぱっくりと割れてしまった際に使用。
肉刺や怪我などのトラブルのために持って行っても良いかと思います。
ただ普通の絆創膏(湿潤タイプも含め)は、コンビニでも売っているので、必要になったら現地購入でも良いかもしれません。
私は持参こそしていませんが、湿潤タイプの絆創膏は頂き、液体絆創膏は現地で購入しました。
● 液体絆創膏
日焼け止め
持参
私の場合、秋の遍路でしたが、連日外で過ごすためかなり日に焼けました。
4月〜10月に遍路をする方は、必ず持って行くべきです。
私の場合、露出している顔と首だけの塗布だったので、量は30mlで十分でした。
ハンドクリーム
持っていってない
手がガッサガサになりたくない方は持参したほうが良いでしょう。
秋でも風雨や紫外線で手が荒れます。私は指ぬき手袋をしていたので、指だけですみましたけど・・・。
キャッシュカード(クレジットカード)
持参
お金を下ろすのに必須。コンビニはどこにでもあるので、どこの銀行のカードでも大丈夫です。
クレジットカードに関してはあまり使えるところがなさそうな気がしたので持って行きませんでしたが、持って行っても良いかと思います。民宿では使えないと思いますが、ホテルでは使えます。
今ならpaypay等の電子マネーを使用する方も多い気がします。
保険証
持参
怪我や病気になった際に必要なので持参。一応、身分証明書がわりにもなるかと思います。
睡眠改善薬
持っていってない
環境が変わると眠れないという方にオススメ。
私は持参しなかったのですが、頂く機会がありました。私にとってはこれは持って行くべきアイテムの1つでした。
ただ後で気づいたのですが、私の場合、環境云々というより体が疲れすぎて寝れないって感じだったみたいです。なもんで出来ればあった方が良いかも?
かゆみ止め(デリケアエムズ)
持参
私は肌が弱く、コンプレッションタイツのウエストゴムの締め付けで痒みを伴うミミズ腫れができてしまうため持参。
痒みが鎮まります。
これは虫刺されを含め、大抵の肌トラブルには効果があるので、持って行ってもいいかも?
湿布
持っていってない
年配の方の多くが、膝などの関節に湿布を貼っていました。
大抵どこかしらに痛みを抱えながら遍路をすることになりますし、そんなにかさばるものでもないので持って行った方が良いです。
私は持参こそしていませんが、現地で頂き、何度か使用しました。
この手の薬は、貼ったり塗ったところで治るものではないですが、痛んだ箇所を無意識に庇うことにより別の箇所に負担がかかってそこにも痛みが出るので使用した方が良いケースも多いです。
薬(痛み止め等)
持っていってない
(持病がある場合は ★5)
私は持って行きませんでしたが、痛み止めや風邪薬などの常備薬は持って行ってもいいかも?
なおなにかしらの持病があって、毎日薬を飲んでいるという方の場合は必須です。
サプリメント
持っていってない
連日数十キロ歩くため、毎朝未だかつてないほどの倦怠感に襲われます。
疲労回復をサポートしてくれるサプリメントを持っていくことで、多少なりとも楽になるのではないでしょうか。また行く機会があれば絶対に持って行きたいアイテムの1つです。
ボディシート
持っていってない(野宿をする場合★5)
宿泊タイプのお遍路さんは不要ですが、野宿をする方は必須アイテムとなります。
女性用アイテム
持っていってない
(※ 女性のみ)
女性に必要なアイテムは別記事にまとめました(約12点)。
❸旅行系グッズ
携帯用お尻洗浄機
持っていってない
全ての宿のトイレにウォシュレットが備わっているわけではないので、肛門にトラブルを抱えている方は持っていった方が良いでしょう。
これは手動タイプですが、30gと非常に軽量です。
耳栓
持参
民宿は隣の部屋と襖一枚で仕切られているだけの場合もあります。もしいびきがうるさい人がいた場合、かなり寝苦しい状況になるので、耳栓は持って行ったほうが良いです。
私は小さいサイズのものを2つ持っていきました。
耳栓は『3M』、『サイレンシア』、『モルデックス』等、どのブランド・メーカーでも良いのですが、『ハワードレイト』のお試しセットが個人的にはオススメです。
私の場合、どのメーカーのものでも3〜4時間で耳が痛くなってしまうのですが、ハワードレイトの小さいサイズのものは、長時間つけても痛くならないので気に入ってます。
アイマスク
持参
100円ショップで購入。あるといいですが、なくても良いです。私は結局1〜2回しか使いませんでした。
個人的には寝付きが悪いときのために、めぐリズムのホットアイマスクを何枚か持っていく感じで良いんじゃないかな〜と思います。
ソーイングセット(安全ピン)
四国で購入
四国の100円ショップで購入・・・しましたが、肉刺ができた時、たまたま近くに店があったというだけなので持参したほうが良いです。
私は肉刺の水を抜くための針目的で購入しましたが、ソーイングセットがあると、転んだりして服が破けた際にも使えます。実際に遍路中ずっこけて膝の破れた箇所を修繕していた方もいました。
ただ基本的に肉刺の水抜き用途だけなら、安全ピンを1つ持っていくだけで事足ります。
なお肉刺の水を抜く際は、針をライターの火で炙って滅菌した後に使用してください。
Protect J1(プロテクトジェイワン)
持参
塗り込むことで、コーティングを形成し、肌の摩擦を軽減できるアイテム。
足の肉刺対策としてオススメ!
これに関しては、騙されたと思って絶対に持っていけ!と言える製品です。
テーピング
持っていってない
以前は遍路に持っていく方が多数でした。
が、これは関節を固定するためではなく、足に肉刺ができた際に使用する目的でした(普通の絆創膏だとグジュグジュになるし、貼っても痛みがあるため)。
今は湿潤タイプの絆創膏であれば痛みは無くなりますし、そもそもプロテクトJ1を使えば肉刺ができることはほとんどないと思います。
ただ伸縮性のあるテーピング『キネシオロジーテープ』であれば、サポートタイツや膝サポーターを持っていかない場合は代用可能。ただテープだと汗をかいたり、風呂にも入るため、定期的に貼り直すことになり、かなり面倒くささを感じるとは思います。
実際、サポートタイツや膝サポーターを使っている人は何人か見かけましたが、テーピングを貼っている方はいませんでした。
なおテーピングをもっていくのであれば、ハサミが必要になります。
ネックピロー
持参
(夜行バス・飛行機等で四国へ行く方の場合 ★4)
四国へ向かう夜行バスでの使用用途として、100円ショップで購入。
バスでの使用後は、荷物になるので徳島駅で捨てました。通し打ちの場合は、使い捨て前提で100円ショップのもので良いと思います。
なお区切り打ちの方の場合は複数回使用するので、使い捨てではなく少しこだわったものでも良いかもしれません。
クリアケース
持参
細々したものをまとめる用として100円ショップで購入。
ただしこれは意外と重量があるので、ジップロック(マチ付き)をおすすめします。
スタッフバッグ
持っていってない
(野宿する場合 は★5)
1気室のバックパックの荷物を小分けにするポーチのようなもので、荷物の出し入れが楽になります。
なお野宿の方は、夜荷物を出したりする際とっ散らかって紛失する可能性もあるため、基本必須アイテムとなります。
ゴミ袋(インナーバッグ)
持参
雨の日に活躍。
バックパックは、ザックカバーをつけていても隙間から水が内部に染み込みます。そのため、まずビニール袋に荷物を全部入れた後、バックパックに収納していました。
私の場合、近所のスーパーやドラッグストアを巡り、一番厚手のものを購入し、2枚持参(1枚は予備)。なお破れなかったため予備の袋は使用しませんでした。
ゴミ袋を使用しない方は、バックパックのインナーバッグとしてドライバッグが必要です。
● 巾着タイプ
● ロール式タイプ(完全防水)