四国遍路関連の本を厳選した上で、ジャンル別にまとめてみました。
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お遍路関連本
※ NEWが付いているものは、2022年・2023年発行の本となります。
❶ ガイドブック・地図(7冊+α)
① 四國遍禮道指南
1687年刊。江戸以降ロングセラーとなった日本初の遍路ガイドブック。
こちらは現代語訳版となります。
② 四国遍路ひとり歩き同行二人【解説編】
黄色い地図でお馴染みのへんろみち保存協会が発行している遍路の解説本。こちらは地図とは異なり、全てのページがモノクロです。
最新版は、2020年8月発行の第9版。
③ 四国八十八カ所をあるく (大人の遠足BOOK)
NEW
JTBの子会社であり、地域情報誌『るるぶ』を発行しているJTBパブリッシングの遍路ガイドブック。
④ 中高年のための 四国八十八ヶ所 歩き遍路 50日モデルプラン
難所や計画等、途中でリタイアしないために必要な情報が掲載されているガイドブック。
ちなみにアマゾンでは著者ご本人が出品しています。
⑤ 四国八十八箇所「歩き遍路」入門
これは昔の出版物を近年電子書籍化したものなので、情報はちょっと古め。
斜め読みした個人的な感想としては、遍路についての著者の考え方も概ね理解できるし、興味深いエピソードも多い印象です。
⑥ 気軽に行きたい四国遍路旅 鉄道で! バスで! 観光も楽しむ「通い遍路」のススメ
NEW
今までありそうでなかった公共交通機関を利用した区切り打ち向けのガイドブック。
観光も楽しむというタイトル通りミュージアム等の情報も掲載してある。
⑦ 四国遍路 別格二十霊場 空海伝説の地を旅する
NEW
弘法大師御誕生1250年事業(2023年)で、特別専用御朱印保存帳のイラストを手がけた田中ひろみ氏による別格二十霊場ガイドブック。
なおおすすめの遍路地図(歩き・車用)に関しては以下の記事をご覧ください。
❷ ムック・雑誌(7冊)
① 時空旅人 2023年9月号 Vol.75
NEW
時空旅人(ときのたびびと)は、三栄社が発行している隔月刊の雑誌。
2023年9月号は四国遍路特集です。
② まっぷる 四国・③ まっぷる 四国八十八か所 お遍路の旅
NEW
NEW
旅行情報誌の四国版。
『まっぷる四国』は毎年、『まっぷる四国八十八か所』はおよそ2年ごとに新版が発行されています。
④ るるぶ四国・⑤ るるぶ四国八十八ヵ所
NEW
旅行情報誌の四国版。
『るるぶ四国』は毎年、『るるぶ四国八十八ヵ所』はおよそ2年ごとに新版が発行されています。
⑥ らもらものチャリお遍路日記
ムック本なのでカラーページも多数あるでしょうし、自転車お遍路をする方は装備・アイテム、行程等参考になる部分も多いのではないでしょうか。
⑦ CYCLE SPORTS(2021年5月号)
四国一周特集号。雑誌なので紙媒体のものが欲しい方はお早めに。
❸ エッセイ・ルポタージュ(11冊)
① だいたい四国八十八ヶ所
旅行エッセイストである著者の3年、計8回の現代的な区切り打ち遍路体験記。
② お遍路ズッコケ一人旅 うっかりスペイン、七年半の記録
7年がかり、合計14回の区切り打ちで四国を踏破した、北海道在住女性のズッコケ遍路体験記。
③ 四国八十八ヵ所つなぎ遍路
極道の妻たちでおなじみのノンフィクション作家、家田荘子の遍路記。つなぎ遍路の言葉通り、毎月2泊3日の行程の区切り打ち。
著者はその後、2007年に出家し、高野山大学大学院を経て、現在は僧侶になられたようです。
④ 奇跡の四国遍路
現代俳句を代表する女流俳人の一人、黛まどかの2017年通し打ち遍路記。
なお著者は1999年にサンディアゴ巡礼も経験済み。
⑤ 幸福論
元格闘家であり、現在は政治家である須藤元気の遍路記。通し打ち・・・だった気がします。
見開きで、片側は写真、片側は文章という構成・・・だったはず。
十数年前に読んだ本なので、結構面白かったという以外あんまり覚えてないです。
⑥ 四国遍路
元朝日新聞記者。天声人語を担当していたエッセイストの6回に分けた区切り打ち遍路記。
⑦ フランスからお遍路にきました。
季節は夏。50日間の通し打ち遍路記。外国の方目線の遍路記は貴重です。
⑧ 娘巡礼記
大正時代に24歳の女性が行った遍路の紀行文。
⑨ 四国遍路日記
自由律俳句でおなじみ、種田山頭火の昭和14年の遍路日記。
著作権が切れてるので無料。
⑩ ボクは坊さん。
24歳という若さで、四国八十八ケ所第57番札所『永福寺』の住職になった坊さんのエッセイ。
⑪ マイ遍路
NEW
僕は坊さん。の著者が68日かけて遍路をした体験記。
四国八十八ヶ所寺の住職が遍路をするってのはひょっとしたら初なのでは?
❹ 小説(5冊)
① お遍路ガールズ
女性たちがキャッキャしながら歩き遍路をする話(想像)。
② 慈雨
定年退職後、夫婦で遍路に行った元刑事の話。
ミステリーではあるようですが、どちらかというとヒューマンドラマぽい感じらしいです。
③ 十津川警部 四国お遍路殺人ゲーム
トラベルミステリーの第一人者、西村京太郎が手がける人気作品『十津川警部シリーズ』の78作目。
④ 空海の風景
人気歴史小説家の司馬遼太郎作品で、史実を元にした小説。空海物語。
⑤ KUKAI THE UNIVERSAL
司馬遼太郎著『空海の風景』の英訳版。
実は私、この本の翻訳者の方に遍路中お世話になりました(遍路体験記でも少し触れています)。
英訳版のみ、空海と同じ時代に生きた仏師が彫ったという、一番本人に似ているであろうとされている空海の仏像写真等が載っています。
❺ 哲学・仏教(3冊)
① マイ仏教
幼い頃、怪獣に興味を持ち、その延長線上で仏像や法具にはまり、さらには仏教系の高校の面接の際、仏教がらみの話を力説し、面接官から『君のような生徒を待っていた!』といわしめたみうらじゅんのエッセイ。
② 史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
とにかく分かりやすい哲学入門書。
『東洋の哲人たち』では仏教の歴史や流れ、考えや教え等この1冊でざっくりと把握できます。
これは面白いので超おすすめ!ちなみに西洋編が一巻、東洋編が2巻みたいな感じになってます。
③ 写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!
仏像をはじめ、仏教的なことや物が好きな女性を『仏女』と言うそうです。
そんな彼女たちが仏像鑑賞時に抱く想い第1位は『安心感』とのこと。なんだかちょっと意外です。
❻ 文化・歴史(2冊)
① 四国遍路 – 八八ヶ所巡礼の歴史と文化
四国遍路の歴史と文化を調べてまとめ上げた本。
遍路での伝統とされているものが、実は近年つくられたものだという意外な事実などが書かれているそう。
② 四国遍路の世界
各分野の専門家が分担執筆している遍路研究本。
❼ 漫画(5冊)
① おへんろ。 寄り道コミック!
アニメと実写を掛け合わせた情報番組『おへんろ。~八十八歩記~』の舞台裏を描いた漫画。全3巻。
② アルキヘンロズカン
確か通し打ちの遍路体験記。著者の気になったエピソードがショートで収録されていた感じだったと思います。上下巻の全2冊。
どうでもいい話ですが、このサイトの名前を考えている際、お遍路図鑑(おへんろずかん)で検索してもこの本は一切ひっかからず、使っている人はいないと判断し、この名前にしたのですが、ちょっとかぶってしまいました。
③ 55歳の地図
漫画の仕事が無くなった著者が、家を引き払い、覚悟を持って四国遍路に行くという話。あまり覚えてないですが、確か自転車(3輪車)での遍路だったと思います。
なお作者は現在、民宿大岐の浜にいるらしいですね。
④ めぐる88
草食系男子が肉食系女子と遍路をする話。全3巻。
⑤ じみへん
中崎タツヤのショートギャグ(1話2〜4ページ)で、私が遍路というものを知るきっかけになった漫画。
じみへん4巻には、著者が95年春に夫婦で歩き遍路をしたエピソードが掲載されている。
それ以降の巻にもごく稀に遍路の思い出とか遍路体験をベースに作ったであろう話が出てくる。これは掲載誌とタイトルが違うだけでやってる内容が変わらない『身から出た鯖』にも載っていたはず。
どちらも全巻持っているくらい大好きな漫画家なのですが、残念ながら著者は還暦を機に筆を折ってしまいました。
❽ おまけ(1冊)
野宿入門
実用的なアイデアは、『茶こし』と『クリップ』くらいでしょうか。どちらかというと野宿の楽しさや心構えについて書かれた本。
ちなみに野宿はグレーゾーンな行為なので、野宿関連の本ってほぼ無いに等しいです。