
メリノウール素材の靴下を手がけているブランド『Smartwool(スマートウール)』のPhDアウトドア(ミディアムクルー)というモデルのレビューです。
Smartwool(スマートウール)ってなんじゃらほい?
主にメリノウールを使用した製品を手がけているアメリカのアパレルブランドです。特にアウトドア用途の靴下に関しては定評あり!
スマートウール製品の全てに、快適さ、フィット感、耐久性を保証する『100%満足保証』というものがついています。これは満足できなかった場合、購入後2年以内なら同等のものと交換可というものです。

自社製品の品質・性能に対する自信の高さが伺えますね。
Smartwool・PhD OUTDOOR の特徴

素材 | メリノウール 63% ナイロン 35% ポリウレタン 2% |
①メイン素材はメリノウール

メリノウールとは、メリノ種の羊の毛のことです。通常の羊に比べ毛が細く柔らかいのが特徴です。
吸湿発散に優れていて、保温性も高い。夏涼しく、冬暖かい。その上、弾力性に富み、肌ざわりも良く、防臭効果も高い等、アウトドアウェアに最適な性質を備えています。

デメリットは、『希少種なので高価な所』とウールなので『毛玉が出来やすい所』くらいでしょうか。
②『4 Degree™エリートフィットシステム』と『メッシュベント』

足の甲の部分のX形状の構造がわかるでしょうか?
これが4 Degree™エリートフィットシステムというもので、端的に言うと靴下のズレ防止システムです。

『メッシュベント』は同じく甲の部分に備わっています。他の部位に比べ、若干生地が薄くなっているのがわかるでしょうか?
この部分で最適な通気性と湿気調整を行ってくれるそうで、要は靴下の通気システムのことです。なおこの部分は主にナイロンが多く使われているようなので薄くても十分な強度があります。
③つま先部がシームレス

つま先部分と本体部の継ぎ目がシームレス(縫い目がない)になっています。そのため肌に干渉することなく快適な履き心地となります。
実際に使ってみた感想

登山ではなく、45日間の四国八十八箇所巡礼(約1200km)で2組を交互に履いて使用しました。
『連日同じのを履くと生地が痛みそう』、『万が一途中で破れたら買うところが無い』という2つの理由で念のため2組を持って行ったのですが、正直1組だけでよかったと感じました。
十分な強度があり、特に破れたり痛んだ箇所もなかった為です。
❶ズレない抜群のフィット感
足の甲の部分の4 Degree™エリートフィットシステムもそうですが、

土踏まず部分や・・・

足首の辺りもぐるっとリング状にフィットする構造になっている為、全くズレませんでした。ちなみに黄色の生地部分は主にポリウレタンが使われているようです。
通常は踏ん張った際に、靴の中で足と靴下がズレたりすることもあると思うのですが、そういったこともほとんどありませんでした。こういったことが頻繁に起こるとストレスや疲れの原因になるので、これは非常に良かったです。
あと実は私はこの靴下に着圧機能(コンプレッション)があるのかと思って購入したのですが、残念ながらありませんでした。が、故に履き心地自体は締め付けもなく快適なのでずっと履いていられるタイプの靴下となっています。
❷そこまで雨は気にならなかった
メッシュ構造で通気性の良い靴を履いていたので心配していたのですが、軽い雨や通常の雨の場合、あまり気になりませんでした。

これにはちょっとびっくり!あまり濡れているという感覚が無いのです。
吸湿発散に優れていることと保温性が高いおかげなのでしょう。宿で靴下を脱いだ際、足自体もあまり濡れていませんでした。

3度(3日)ほど靴がずぶ濡れになったことがありました。その際も水に浸かって冷たくなるのは一時的なもので、濡れてしばらくすると再び体温で温まります。そして1日びしょびしょで歩き回った日も皮膚がふやけて白くなったりすることもありませんでした。
かなり水はけが良い靴下という印象です。
❸肉刺対策にも効果的

吸湿発散に優れているので、肉刺の予防にも効果的だったと思います。
ただどちらかというと、肉刺が出来てしまった後の方が効果的でした。肉刺から染み出る体液も吸湿発散してくれるので、治りが早かった気がします。
綿の靴下の場合、肉刺から染み出す体液で靴下がパリパリになったり、ヘンテコな匂いを発したりするのですが、そういうこともありませんでした。常時さらっとした状態を保ってくれましたし、匂いもほとんどなかったよう記憶しています。
❹ウールなので少し毛玉が出来やすい
やはりウールなので、毛羽立ちやすく毛玉が出来やすいですね。ものによりますが、綿よりちょっと出来やすいといった感じです。

これはお遍路後ではなく、冬の1シーズンで日常使用した際の靴下の毛玉の出来具合の一例です。靴紐を縛りっぱなしのスニーカーをルーズに履いていたので、かかとに毛玉が集中していますね。

なお毛玉取り器を使用すれば綺麗に取れます。
毛玉発生→除去で少しずつ生地が薄くなってしまいますが、やはり見た目は重要。ある程度定期的にメンテナンスをしたほうが良さそうです。
洗濯の仕方について

マークの説明は省きますが、この靴下は『40度以下の水温』、『洗濯機OK(ただし非常に弱め)』、『洗剤は中性のものを推奨』、『乾燥機は60度以下』ということです。
私は遍路中、表側に毛玉ができるのを防ぐため靴下を裏返し、且つ、洗濯ネットに入れて『通常モード』で洗っていました。また遍路宿は9割が粉洗剤(アルカリ性)しかなかったので、仕方なくアルカリ性の洗剤を使用することになりました・・・が、特に問題はありませんでした。
なお現在ではネットを使うことなく、ひっくり返して洗濯機に放り込んでいます。もちろんメーカーが推奨しているやり方ではありません・・・が、特に問題もありません。
厚さ・高さ・サイズの選び方について
スマートウールの靴下の厚さ・高さ・サイズを表にまとめました。

強調文字が『PhDアウトドア』のラインナップのものとなります。
生地の厚さ | ・最薄手(ウルトラライト) ・薄手(ライト) ・中厚手(ミディアム) ・厚手(ヘビー) ・最厚手(エクストラヘビー) |
高さ | ・くるぶし下(マイクロ & ノーショー) ・くるぶし上(ローカット & ミニ) ・普通(クルー & ミッドクルー) ・ひざ下 |
サイズ | ・男性 M(24〜26,5cm)、L(27〜29.5cm) ・女性 S(21~23cm)、M(23.5~25.5cm) |
厚さについて

●ライト クルー(薄手)
●ミディアム クルー(中厚手)
●ヘビー クルー(厚手)

ハイキング用途の場合、3シーズン対応の中厚手が一般的かと思います。
私の場合は、『薄手だとクッション性能に不安』、『厚手だとおそらく靴のサイズが変わってしまう』ということで、ミディアムを選択しました。
高さについて
●ライト マイクロ
●ライト ミニ

ジョギングやウォーキング用途の場合、『マイクロ』や『ミニ』が一般的かと思います。
高さは一般的な『クルー』だけでなく、『マイクロ』と『ミニ』もあります。ただしこちらの2つのモデルの厚さは『ライト』のみとなります。
サイズ選びについて
私の足のサイズは26,5cmと境目だったので『M』か『L』かで悩みました。
メリノウールの靴下は物によっては伸びてくるというような意見をネットで目にしたので、素直にMサイズを選択しました・・・が、全く伸びませんでした。現在も買った時とまるっきり同じサイズです。
このモデルはズレ防止やフィット感が肝なので、メーカーが推奨するサイズをそのまま購入で問題ないと思います。

なお26,5cmでMサイズの場合、かかとの位置が若干ズレます。
最初はそれがちょっと気になったのですが、使用する際には特に問題はありません。
もしかかとの位置をピッタリ合わせたいというのであれば、26,5cmの方でも『L』サイズを選んだ方が良いでしょう。
おわりに
私の場合、最初はベタにモンベルのメリノウールの靴下を購入予定でしたが、現物を見た所・・・

え!?これ中厚手って書いてあるけど、どうみても薄手だろ・・・
という経緯があり、結果、スマートウールの靴下を選択しました。
素材のメリノウールもそうですが、スマートウール製品のクオリティ自体も高いと思いますし、個人的には自信を持って人に勧められる靴下です。
もし気になっているという方はぜひ試してみてください。