四国八十八ヶ所巡礼の主な宿泊施設
❶ 民宿
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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○ | ○ | ○ | ○ | 少ない |
▶︎ お遍路さん用の宿(いわゆる遍路宿)といえば、やはり民宿。
▶︎ 午前中なら当日予約も大体可能(午後の予約だと夕飯の材料がない場合もある)。なお午後でも素泊まりなら受け入れてくれるとは思う。ただ飯あり無しに関わらず、当日予約の場合、他に客がいないケースだと面倒くさいのか休業中と嘘を言われて断られる場合もあるので注意。基本的には前日までの予約が好ましい。
▶︎ 予約方法は、電話。ネットで予約できる所もあるかもしれない。
▶︎ 基本部屋数は少ないが、まれに10部屋以上ある宿もある。大抵木造建築で和室が多い。
▶︎ 洗濯機あり。乾燥機の有無は宿による。なお使用料金は、無料の所と有料の所がある。
▶︎ 風呂は家庭用ものが多いが、中規模の風呂がある宿もある。なお家庭用風呂の場合、一人ずつ湯を入れ替えてくれる所と皆が同じ湯に浸かる所がある。
▶︎ 宿により当たり外れの差が大きいとされている(特に高知県)。
▶︎ 送迎のサービスをやっている宿もあるので、車で迎えにきてくれたりする。そういう宿は大抵遍路道沿いから少し離れている。
▶︎ 荷物を次の宿まで運んでくれるサービスをやっている宿もある(無料 or 有料)。
▶︎ 朝晩の食事はもちろんのこと、その次の日の行程で飲食店がない場合、昼食も持たせてくれる宿もある(無料 or 有料)。
▶︎ 素泊まりも宿によっては可能。
▶︎ 女将さんやご主人は遍路の基礎知識はもちろんのこと、今後の行程での注意箇所等も聞けば教えてくれる(ただし宿による。とはいえ、次の日の行程くらいは把握している)。
▶︎ 他の遍路者と合う確率も高いので、情報交換はしやすい。
▶︎ 遍路宿なので、ハイシーズン・土日でも料金は変わらず一定。
▶︎ 遍路地図に掲載されている。
▶︎ 遍路初心者でも安心。
❷ 宿坊
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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○ | ○ | ○ | ○ | 多い |
▶︎ 『お勤め』という寺独自の読経イベントがある(参加は自由)。
▶︎ 当日予約も可能。食材はある程度確保してあるようなので午後でも受け入れてくれるとは思う。が、基本的には前日までの予約が好ましい。
▶︎ 電話、もしくはネット予約。
▶︎ 部屋数は多く、鉄筋コンクリート造りの建物も多い。洋室の所もあるが、大抵和室。
▶︎ 洗濯機あり。乾燥機の有無は宿坊によるが大体ある。なお使用料金は、無料 or 有料。
▶︎ 風呂は大体中規模の浴場。
▶︎ お遍路さんが多い・・・というか、客はほぼ100%遍路客。ただし歩きよりもバスツアーや車遍路客の方が多い。
▶︎ 基本朝晩の食事付き。一応、素泊まりもやっている所もある。
▶︎ ハイシーズン・土日でも料金は一定(多分)。
▶︎ 遍路地図に掲載されている。
▶︎ 遍路初心者でも安心。
❸ ビジネスホテル
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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○ | △ | ○ | ○ | 多い |
▶︎ 基本素泊まりだが、朝食などをとれる所もある。
▶︎ 連泊しやすい(民宿などは次の日も同じ料理を出すわけにもいかないので嫌がられる所も多い)。
▶︎ 鉄筋コンクリート造りで壁が厚く、風呂トイレも部屋にあるのでプライベートが保たれる。
▶︎ 食事なしなら予約しなくても可。ただし近隣で工事をやってる時など、工事関係者の宿泊施設として利用される為、満室の場合もあるので注意。予約をしないで行く場合は、ビジネスホテルが複数ある街が好ましい。
▶︎ 電話、もしくはネットでも予約可能。なおホームページから予約の場合、数百円割引の所もあった(ので実際に利用した)。
▶︎ 部屋数は多い。基本洋室。
▶︎ 洗濯機、乾燥機あり。洗剤も含め、有料。
▶︎ 他の宿泊客でお遍路さんがいても気づかないことも多い。まれに洗濯の際にかち合う程度のもの。
▶︎ ハイシーズン・土日の場合、料金が変わる所もある。
▶︎ 遍路地図に掲載されている所も多い。
▶︎ 遍路初心者でも安心。
❹ ゲストハウス・ユースホステル
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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△ | × | ○ | ○ | 少ない |
▶︎ 大抵『個室』と『ドミトリータイプ』の2つの部屋がある。ドミトリータイプは相部屋。
▶︎ 基本素泊まり。よそに食べに行ったり、食べ物を持ち込むこともできるが、冷蔵庫やガスコンロが備わっている所であれば自分で調理をすることも可能。
▶︎ 寝巻きはあるところもあるが、基本的にない。自分で用意する必要がある。
▶︎ 食事がないので連泊はしやすい。
▶︎ 素泊まりなので、当日予約も可能だが、もちろん前日までの予約の方が良い。
▶︎ 予約は電話 or ネット。
▶︎ 部屋数は少ない。
▶︎ 洗濯機あり。乾燥機の有無や使用料金は宿による。
▶︎ 風呂は大抵家庭用の風呂が多い。湯に浸かりたい場合はセルフサービス。
▶︎ ハイシーズン・土日は料金が変わる。
▶︎ 遍路地図に掲載されている所もある。
▶︎ お遍路さんがいることもあるが、どちらかというと旅行者の利用が多い。ただしホテル等とことなり、憩いの場の部屋があったりするので、他の宿泊客とコミュニケーションはとりやすい。
▶︎ 遍路初心者でも安心。
❺ 旅館・ホテル
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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○ | ○ | ○ | △ | 多い |
▶︎ 遍路道に近い所は、遍路割引がある宿泊施設も割と多い。
▶︎ 基本前日までには予約(電話・ネット予約)。
▶︎ 部屋数は多い。
▶︎ 洗濯機、乾燥機は宿による。宿によってはない所もある。
▶︎ 風呂は大浴場、もしくは中浴場が多い。
▶︎ ハイシーズン・土日は料金が変わる。
▶︎ お遍路さんは少ない。
▶︎ 遍路地図に掲載されている所もある。
▶︎ 遍路初心者でも安心。
❻ 通夜堂
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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× | × | △ | × | 少ない |
▶︎ 巡礼者向けに寺が提供している無料宿泊施設。ごく一部の寺にしかない。
▶︎ ガレージだったり、小屋だったり、鐘撞堂だったり、寺により異なる。布団があるところもある。確かシャワーがある所も1箇所あった・・・はず。
▶︎ 当日寺務所に行けば基本OKだが、予約が必要な所もあった気がする。その場合は電話予約。
▶︎ 他にも利用者がいる場合、相部屋になる。
▶︎ 遍路者以外泊まらない。
▶︎ 連泊禁止。
▶︎ 遍路地図に掲載されていない(ネットで情報収集、もしくは現地で遍路経験者や四国のナビゲーターのような存在から教えてもらえる)。
▶︎ どちらかというと遍路経験者向け。
▶︎ 通夜堂は、洗濯機を『せんたっき』と言うように『つやど』と言う方が多い(そのため遍路を始めた最初の頃は露宿の違う言い方なのかな、と思ってた・・・が全然違った)。
❼ 善根宿
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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× | × | △ | × | 少ない |
▶︎ 個人でやっているお遍路さん用の無料宿泊施設。
▶︎ 建物は簡易小屋だったり、ガレージだったり、普通の家だったりと様々。
▶︎ シャワーや洗濯機がある所もあるがそういう所は極めて稀。布団がおいてあったらかなり良い善根宿という認識でOK。基本雨風をしのげて寝れる施設と捉えた方が良い。
▶︎ 予約をする必要がある所とない所がある(予約は電話)。
▶︎ 誰でも受け入れる所とおおっぴらに公開せず紹介制の所がある(見た感じまともそうな人以外お断りや、女性専用、少人数のみで宿主が負担に感じない程度に受け入れる等)。
▶︎ 他にも利用者がいる場合、基本相部屋になる。
▶︎ 遍路者以外泊まらない。
▶︎ 基本連泊禁止。
▶︎ 潔癖症ぎみの方はおそらくほとんどの善根宿に宿泊できないと思う。
▶︎ 遍路地図に掲載されていない(ネットで情報収集、もしくは現地で遍路経験者や四国のナビゲーターのような存在から教えてもらえる)。
▶︎ どちらかというと遍路経験者向け。
❽ 野宿
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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× | × | × | × | なし |
▶︎ 東屋や、ヘンロ小屋、無料キャンプ場等。
▶︎ 唯一四国で野宿を大々的に公認している箇所は、弘法大師も夜を明かした十夜ヶ橋の橋の下(たしか別格20霊場の永徳寺が管理していて、宿泊の際には納め札が必要だったはず)。
▶︎ 今は野垂れ死ぬお遍路さんはいないが、遍路者でも毎年数人は酒飲んだりして凍死しているとのことなので冬は注意(おそらく職業遍路の方だと思われる)。
▶︎ 遍路地図に掲載されていないが、へんろ小屋などは一部掲載されている(ネットで情報収集、もしくは現地で遍路経験者や四国のナビゲーターのような存在から教えてもらえる)。
▶︎ 予約の必要なんかない!・・・が、予約電話が必要なヘンロ小屋もある。
▶︎ 勝手に野宿しないよう野宿禁止の張り紙がされている所も多い。そういう所は絶対ダメ!(かといって張り紙がないからしてもいいというものでもない)。
▶︎ 場所によるが、同じ場所で連泊はしない方がいい。
▶︎ どちらかというと遍路経験者向け。
❾ 民泊
寝巻き | 食事 | 風呂 | 洗濯機 | 部屋数 |
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宿による | × | ○ | 宿による | 宿による |
▶︎ 部屋貸しだったり一棟貸しだったり、料金も高いのから安いのまで様々。
▶︎ 民泊で食事を提供する場合、『飲食店営業許可』が必要なのでおそらくほとんどの所が食事なし。
▶︎ 「この辺りに宿があるといいんだけどな」とか、「この地域の宿は複数あるがどこも評判はイマイチ」という際に活用できるかも?
▶︎ 遍路地図には掲載されていない。
▶︎ どちらかというと遍路経験者向け。