白衣は、はくい・びゃくえ・はくえ等の読み方があります。
白衣の選び方
❶袖なし、袖ありの有無
袖の有無 | 袖の長さ | 結び紐 |
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有り | 七分袖 | 2ヶ所 (作務衣タイプ) |
袖ありタイプのメリットは、暖かい所。
袖の有無 | 袖の長さ | 結び紐 |
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無し | 袖なし | 1ヶ所 (ちゃんちゃんこタイプ) |
袖なしタイプのメリットは、涼しい所。
春・夏・秋の歩き遍路の場合は、袖なしがオススメです。
❷背文字の有無
『背文字があるもの』と『無地のもの』があります。
背文字があるものは、八十八ヶ所での使用用途。無地のものは、八十八ヶ所だけでなく、三十三ヶ所でも使用することができます。
八十八ヶ所の背文字 | 南無大師遍照金剛(同行二人) |
三十三ヶ所の背文字 | 南無観世音菩薩 |
遍路以外でも活用したいという方は無地の方がいいかもしれません。
❸素材
生地の素材は、3種類。
① 綿100%
② 混合(ポリエステル65%、綿35%)
③ ポリエステル100%
以前は綿100%のものが主流でしたが、近年は混合のものが主流となっています。
なお綿は洗濯後に若干縮みます。
❹サイズ
白衣のサイズはメーカーを問わずやや大きめな作りとなっています。どうやらお尻を包み込むくらいのサイズを推奨しているようですね。女性用、男性用というものはなく、基本的にはユニセックスです。
私の場合、173cmでMサイズを選択しました。一般的なLサイズのTシャツほど丈の長さがあります。
私が使用した白衣について
いっぽ一歩堂の袖なし、背文字あり、ポリエステル100%の白衣。サイズはM。
軽く、乾きやすく、シワになりにくく、且つ汚れにくいのが特徴。綿の場合だと洗濯しても徐々に薄汚れていくのですが、この白衣は出発時と帰宅時に違いがわからないくらいまったく汚れませんでした。
実際のお遍路さんの白衣の着用率はどれくらい?
タイプ | 着用率 |
---|---|
歩き遍路(初) | 80% |
歩き遍路(リピーター) | 50% |
外国人お遍路 | 90% |
車遍路 | 80% |
バスツアー遍路 | 95% |
自転車・バイク | 見た数が少ないのでなんとも言えない (乗車時は基本着ていない) |
私が見た限りこんな感じの印象です。
初めての歩き遍路やリピーターの方、外国から来たお遍路さんも含め、およそ8割くらいでしょうか。
初めての方は若干着用率が高く、リピーターの方は若干着用率が低いイメージですね。リピーターの方は金剛杖や菅笠等の使用率も若干低い傾向にあります。
なお車遍路やバスツアーの方の方は100%に近いイメージです。
白衣を着る具体的なメリットについて
地元の方に気づいてもらいやすくなる
単純に白衣を着ていることにより、地元の方にお遍路さんだと認識してもらいやすくなります。
ポケット
普段はまったく使用しません。が、バックパックを預かってもらったり、届けてもらったりした時、軽装で歩く際に活躍します。
私の場合は、遍路地図と飲料入れとして重宝しました。
終わりに
正直言うと着ても着なくてもどっちでも良いと思います(個人的な感想)。
ただ四国遍路での正装みたいなものでもありますし、人って見た目で判断しちゃうものなので、金剛杖や菅笠、輪袈裟を使用しないのであれば着て行った方がよいと思います。
私の場合はあえて化繊にこだわりましたが、基本的には綿ポリエステル混合のものでもいいと思います。
● 袖あり
● 袖なし