【レビュー】身につけるクーラー『ネッククーラーNeo』の効果について

2019年に即完売となったサンコーの『ネッククーラーmini』がより進化し、『ネッククーラーNeo』として新登場。しかも前モデルに比べ２０００円以上も価格が抑えられているではありませんか。

そこで2020年モデル『ネッククーラーNeo』の良い点・イマイチな点などをレビューします。

ネッククーラーNeoの仕様

内容品

• 本体
• サイズ調整パーツ（x2）
• 説明書

※保証書はついていませんが、納品書やレシートが保証書代わりとなります（保証期間は購入後１年）。

サイズや重量・コード長について

本体はかなりのコンパクトサイズ。重量も１５０gと軽量です。

ネック部は伸縮するので、女性や男性の様々な首の太さにも対応可能。

また首の後ろの部分に取りつけるサイズ調整パーツで奥行きも調整可能です。

首の細い方は厚めのパーツ、首の太い方は薄めのパーツをつけることにより前後の調整が可能となっています。

サイズ	最小　幅125 x 高さ40 x 奥行80mm 最大　幅180 x 高さ40 x 奥行145mm
首周りサイズ	最小　約37cm 最大　約50cm
重量	150g
ケーブル長	本体 → スイッチ　38cm スイッチ → USB　65cm

防水防塵IP33

IP規格の防塵等級は０〜６の７段階、防水等級は０〜８の９段階。

ネッククーラーNeoは、防塵・防水どちらも『３』。具体的には、砂埃には弱いが、多少の雨は大丈夫といった程度です。

ネッククーラーNeoを使ってみた感想

重さは１５０gなので、１日つけていてもほとんど首に負担はかかりませんでした。

冷却効果はどんなもの？

冷却システムは、小型の冷蔵庫にも使用されているペルチェ素子。これで本体左右の金属部分が冷却され、接地した首の両脇（動脈）を冷やすことにより、循環する血液を間接的に冷やすという仕組みとなっています。

実際の所、金属部はかなり冷えます。電源をつけて部屋に放置していたら金属部がうっすら結露するほどです。

体感としては冷えた缶飲料をずっと首に押し当てているような感じでしょうか。

６月の日中最高気温２９度の日に使用しましたが、汗を一切かくこともなく快適！・・・とは言えませんが、かなり暑さが軽減されました。特にひたいからの汗の出具合はだいぶ変わります。あるとないとではかなり違うと感じました。

ファンの音の大きさは？

本体の左右にファンがついていて風切り音が聞こえます。こちらは耳の近くなので結構うるさいという口コミもあったので気にはなっていました。

『強モード使用時』の音量・音質の具体的な例を出すと・・・・

私の家にある扇風機（強・弱・微風モード）の『弱モード』を使用し、イメージ図のように至近距離で風を浴びている状態と同じくらいの音質・音量です。

気になる方は気になるかもしれませんが、私はそこまで気になりませんでした。なお基本的に外での使用時は周囲の雑音があるのでほとんど気になりません。家など静かな環境の場合は多少気になる感じです。

なお弱モード使用時の場合は、静かな環境でもほぼ気にならない音量になっています。

スイッチ部について

強・弱・ゆらぎ（強⇆弱）の３つのモードを搭載。

ボタンは、電源ボタン１つの極めてシンプルな作りになっています。

裏側にはクリップが付属。ワンタッチで開閉できるようなものではなく、一昔前のボールペンについているような簡素なものです・・・が、正直これは微妙。

胸ポケットがあることを前提としたものなのでしょうか？

一応、Tシャツでもくくりつけることは可能ですが、素材が金属製ということに加えて『返し』のようなものもついていない為、すぐに取れてしまいます。

ただスイッチ部自体は軽く、コード長も適切な長さなので、ぷらぷらさせていても特に問題ない感じではあります。

カラーリングについて

カラーは、ブラック・ホワイト・ネイビーの３色。

黒は熱を吸収しやすい色なので、日に当たりやすい首の後ろの部分が少し暖かくなりやすい気がしました（左右はファンが回っているので特に問題なし）。

屋外で、且つ猛暑での使用を考えると反射の色である『白』の方が良いかもしれません。

・・・が、『ホワイト』だとコードの部分が変色したり汚れやすそうですし、かといって『ネイビー』だと日によっては服装に合わせづらい時もあるので悩ましい所です。

正直、色に関しては単純に自分の好きなカラーを選べば良いと思います。

弱モードでの使用の注意点

弱モードを使用すると赤丸の部分がやや熱くなります。大体４０度くらいでしょうか。さわれない程熱くはなりませんが、ちょっと心配になる熱さです。

これに関してはネットの口コミでも見かけたので知ってはいたのですが、その通りでした。うちには２台あるのですが、２台ともそうなったのでこれは不良品の類ではなくそういう仕様なのだと思います。詳しくはわかりませんが、構造上しょうがない部分もあるのかもしれません。

なお弱と強が交互になるゆらぎモードは使用できるので、個人的には、『強モード』か『ゆらぎモード』の使用を推奨します。

モバイルバッテリーについて

電源供給の端子は『USB Type-A』です。この端子が使用できるものならばどんなモバイルバッテリーでもOK。もしお持ちでないという方は、信頼と実績のあるアンカーのモバイルバッテリーがオススメです。

なおネッククーラーNeoの使用時間に対する電力消費量については以下を参照。

使用時間 （強モード使用時）

約５時間（5000mAh） 約１０時間（10000mAh） 約２０時間（20000mAh）

基本的にはスマホのモバイルバッテリーと併用するという使い方が一般的だと思います。スマホやネッククーラーの使用頻度に合わせてバッテリー容量を選んでください。

10000mAhのものは１口ですが、20000mAhのものは２口あるので、スマホを充電しながらネッククーラーNeoを使用することが可能です。

モバイルバッテリーをポケットに入れて使いたい方は、スマホ用のバッテリーと合わせて10000mAhを２個持ち。バッグ等に入れて使いたい方は、20000mAhがオススメです。

屋外はもちろん屋内でも使用可能！節電効果も！

ネッククーラーNEOは、モバイルバッテリーからだけではなく、コンセントやPCから電源をとることも可能です。

ちなみに10000mAhのモバイルバッテリーの満充電の金額は、約１円。

エアコンの温度を１度下げると約１０%の節電になると言われているので、部屋でエアコンと併用すれば電気代の節約にもなります。

部屋にいることが多いという方の場合、下手したらワンシーズンで元が取れる可能性も？

終わりに

個人的には買ってよかったと思える製品でした。価格も手頃ですし、汗ばむ季節のマストアイテムになるのは間違いないです。オススメです！

追記：一夏を終えての感想

端的に記します。

● 部屋では静かな環境ということと、コードがある為、ほとんど利用しなかった。イヤホンで音楽なりなんなり聞いているのなら多少アリかもしれないが、やはり室内だとファンの音は気になる。またちょっとした移動の際に外したりつけたりするのが億劫だった。

● 某新型ウイルスの影響でほとんど出かけることはなかった為、私の場合は普段の近所での買い物で使用。ただ徒歩数分のコンビニ、スーパー等の場合は、モバイルバッテリーの携帯とコードのわずらわしさもありつけずに買い物い行くことも多かった。で、つけていきゃよかったと思うこともしばしば。でも仰々しいというか、そこまでせんでもいいか感との葛藤は近所のお出かけの場合しょっちゅうあった。

● 土日祝日の週１〜２回だけウーバーイーツをやっていたのだが、結局それがメイン用途になった。デリバリー配達員にはかなりおすすめ！

注意点は、たくさん汗をかいた場合は、使用後に必ず清掃すること（汗を拭き取ること）。

実は２回ほどアルコール除菌ウェットシートで拭くのを怠ってしまった。風呂に入った後、忘れて放置。

１度目は使用後、３日程度放置。ほんのりネジが錆びた。

２度目は使用後、５日放置。かなりガッツリとネジが錆びた。

サビは、汗の塩分の影響が大きい。

なお妻は通勤、買い物、たまのお出かけに使用していたが、ネジも含め現在でも綺麗な状態。普通に使用する分には全く問題ない。

● また一度、

フォーーーン、フォッフォフォ、フォーーーンフォフォッ、フォーーーン！

というように、最初だけファンがうまく回らない状態になってしまった時、分解してファン周りのホコリを除去したら正常に回るようになった。が、またすぐに悪くなった。やや耐久性に難あり。

● 口コミ等ではネッククーラーはあまり効果を感じられない、気休め程度みたいな意見もある。効果がわかりづらいと感じる方は、連日使用した後、ある日突然使わないで外に出るとどのくらい効果があったのかがはっきり分かると思う。