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【四国88カ所巡礼】遍路での寺の参拝作法・手順について解説!

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遍路寺の参拝作法

基本的な参拝の手順とその作法

私

ユーチューブに手順・作法の動画がアップされているので、まずはこちらをどうぞ。

山門

霊山寺山門
山門

合掌し、一礼してから山門をくぐる。

帽子を被っている場合は取る必要があります。ただし菅笠の場合は脱がなくてもOK。

手水舎

手水舎
手水舎

手と口を清める。

これに関しては神社とやり方は同じです。

鐘撞堂

鐘撞堂
鐘撞堂

鐘をつく。

どうも2度つくのが真言宗の作法のようですが、四国八十八カ所霊場会曰く1度で良いそうです。

41番龍光寺の鐘撞堂の注意書き
鐘撞堂の注意書き

なお鐘は心静かに優しく撞いてください。

本堂

本堂
本堂

本堂に向かう。

ろうそく立て

ろうそく立て
蝋燭たて(通常)

ライターや寺の用意した種火を用いて、ろうそくに火をつけ、ろうそく立てに刺す。

ろうそくは、後から来た方のことを考え、奥から刺すのがマナーです。

回転式ろうそく立て
蝋燭たて(回転式)

なお回転式のろうそく立ての場合は、手前でも問題ありません。ただしできれば上の段から使用すべきだとは思います。

ろうそくの火を使い、線香(3本)に火をつける。

線香が3本なのは、真言宗の作法です。

香炉(線香立て)

香炉
香炉

線香を寝かさずに立てるように置く。

線香は中央から置くのがマナーで、『立てる』のは、真言宗の作法となります。

納め札入れ

納札入
納札入

納め札入れに、納め札を納める(写経をした方の場合は、さらに写経奉納箱へ写経を納める)。

賽銭

賽銭箱
賽銭箱

賽銭を入れる。

読経

❿ 他の参拝者の邪魔にならぬよう賽銭箱付近の中央は避け、脇に退いてから、読経を始める。

暗記していても経本を見ながら読経するのが作法となっている・・・ようですが、別に見なくても問題ないと思います。

私

なお他にも参拝者がいるのであれば、迷惑がかからない音量で読経した方が良いでしょう。

経本
経本
唱えるお経の種類について(本堂)

般若経600巻(文字数は約60億)の真髄をわずか262文字にまとめた無敵の呪文『般若心経』と、その寺ごとに祀ってある御本尊のための呪文である『御本尊真言(×3)』本堂ではとりあえず最低この2つさえ唱えておけばOK。あとはお好みで。

なお御本尊は寺ごとに異なる為、御本尊真言も寺ごとに異なります。

磬子と鰐口

また磬子きんす鰐口わにぐちのある寺もあるので、叩きたい方はお好みで。

鐘系の真言宗の作法は全て『2回』となります。

終わったら合掌し、一礼。

大師堂

大師堂
大師堂

本堂で行ったことを同様に繰り返す。

唱えるお経の種類について(大師堂)

唱えるお経は本堂とはやや異なります。『般若心経』と弘法大師に向けた呪文である『大師宝号(×3)』大師堂ではとりあえず最低この2つさえ唱えておけばOK。あとはお好みで。

納経所

納経所
納経所

⓭ 納経所で納経する(御朱印を頂く)。

扉を開けて入る際に「こんにちは」

納経帳を渡す際に「お願いします」

納経帳を受け取る際に「ありがとうございます」

扉から出る際に「どうもお世話様でした」

私

・・・と、私は言っていたのですが、これは別に正式な作法とかではないので、ご自由にどうぞ。

寺を後にする

根香寺の山門
山門

山門を出た際、本堂に向かって合掌一礼。

私

以上です。

その他

寺の案内板
案内板

●本堂・大師堂・納経所の前にはそれぞれ案内板が置いてあるので、建物を間違える心配はありません。

堅実心合掌と金剛合掌
合掌

● 合掌に関しては、スタンダードな堅実心合掌、真言宗でのみ使用される金剛合掌、どちらでも構いません。

四国八十八箇所寺は、全てが真言宗の寺ではありません。具体的には、臨済宗、曹洞宗、天台宗、時宗などの寺もあるのですが、遍路は弘法大師のイベントなので、基本的には真言宗の作法で問題ないと思います。

● 寺の作法は仏様や弘法大師が決めたものではありません。作法は人が決めたルールなので、宗派によって解釈が異なるが故に作法も異なります。

私

ちなみに私の場合、遍路中、磬子は3回鳴らしていました。2回という決まりは終わった後に知ったからです。でも別に気にしてません。

終わりに

マナーや作法の類は他者への配慮や合理性から生まれたものだと思うので、周りの参拝者に迷惑をかけず、且つ寺への配慮がある行動であれば基本的には問題ないと思います。

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