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【歩き遍路】通し打ち27日目 

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ホテルウェストリバー
ホテルウェストリバー(お食事処にし川)

連日の雨のせいだろうか。どうにもやる気が出ない。その上、膝も痛いときてる。

遍路中、それぞれ一度は、船、バス、電車に乗る予定でもあったので、今日は“ 乗り物の日 ” とすることに決めた。

洗車禁止と秋の味覚の巻

伊予大洲駅

伊予大洲駅発車時刻表
時刻表

赤文字の電車には、乗車券とは別に“ 特急券” も必要らしい。

切符と特急券

たった4駅なのに、580円はちと高いな。

だが乗りたい時間の電車がたまたまそうだったからしょうがない。

伊予大洲駅

なんと駅で東京2人組おじさんA(経験者)に遭遇。どうやら奥さんのトラブルで帰宅するそうだ。

なお片割れのおじさんB(初心者)はハイヤーで先へ向かったそうだ。しかし経験者のおじさんとずーっと一緒に廻ってたわけだから、いまさら一人になってしまうなんて初心者のおじさんは大丈夫なのだろうか、と心配になった。

私

おそらく歩きでは無理だろうな。

 

そして電車を待っている間に雨がやんだ。

なぜ「今日は観光にしよう!」とか、「今日は電車やバスに乗ろう!」と思った矢先に雨が止むのだろう。いやいやいや、雨だからこっちはそうしたのにそりゃないんじゃないの!?と天に向かって叫びたくなる。

内子駅

内子駅

毎度毎度当たり前のことを言うが、電車は速い。乗り物は早い!

アスパラドリンクDX

おばちゃんに110円もらったので、飲み物を購入。

みんな仲良くってのは素晴らしい。でも私は集団行動の類はあまり好きでは無い。

トレッキングポール

トレッキングポールの先端のキャップが限界に達したので、畳んで・・・

バックパックとトレッキングポール

バックパックのオケツに収納。しばらくはトレッキングポール無しで進むことになる。

私

うーん、これは厳しい。

雨は降っていないが、今にも泣き出しそうな空だ。

バス停で小休憩。休憩所ではないけど、休むくらいなら許されるはず。

だがゴミに関しては厳しい。かなりのプンスカピー具合だ。

福岡酒店

福岡酒店
バス停前の商店

バス停前の商店で、紛失したライターを購入。お店のおばさんに「チップあげようか?」と言われたがさすがに断った。

でもちょっと待て。『チップ』じゃなくて、『地図』の聞き間違いのような気もするぞ。地図っておそらくリーフレットとかそんなものだろうし、もらっといてもいいかも。

私

すいません。やっぱり頂いても宜しいですか?

おばさんから渡されたものは、チップでも地図でもなく『湿布』だった・・・。

 

どうなってんだ、俺の耳は!

内子町営バス石浦

バスは2時間に1本程度の本数しかなかった。

商店のおばさんの話だと、ここから出ている便では私の目的地である停留所の大分手前にしか行かないらしく、バスを乗り継ぐ必要があるらしい。なるほど。予想外だが、しょうがない。

バスが来るまで1時間14分もあるが、待つことにする。

謎の逆打ち遍路集団、もしくはハイカー集団が通り過ぎる。

なんかそういうツアーでもあるのか?

急にポケットWi-Fiが使えなくなった(圏外で)。

でもバスが来るまであと40分くらいある。

寒いのでポンチョを羽織る。そしてぼんやりとバス停で待つことに。

私

誰か乗せてくれないかな・・・

そう思っていたら、車のお接待を頂いた。缶コーヒーと共に。

 

「この辺りの山の木は、全部植林(杉)。でも植えたはいいが、海外から安い建材が入ってきたため、使い道が無くなった」

とか、

「あそこに見える建物は、今回の国体で使うために建てた弓道場。でも国体が終わったらこんな辺鄙な所だし誰も利用はしないんじゃないか」

みたいな話を聞いた。

「ここには宿もあるから、膝が痛かったらあんまり無理はしなさなんな」とのお言葉も頂戴しつつ、元々着く予定だったバス停より先の集落まで乗せてもらった。親切なおじさんである。

 

そして集落の郵便局でバスを尋ねたら、ここから先へ向かうバス便は無いというまさかの答えが返ってきた。

私

そ、そんなばかな・・・。

ガーーン! & ショーーック!

バスが無いってんじゃあ、しょうがない。歩くしかないだろう。

代わり映えのない景色が延々続く。画像だと伝わりにくいが、緩めの上り坂である。

先ほどの郵便局員に聞いた通り、バス停はある。実はバスも運行している。

でも私は利用することはできない。

その理由は・・・

この路線バスは、予約制だからだ!

遍路地図にはバス停しか表記されていないので分からなかったのだ。

山の中のありがた〜い自販機を見つけ、つめた〜い飲み物で喉を潤す。

しばらく行くと、未舗装路の遍路道へ突入。

倒木をくぐって進む。

こういった旧道の山道は、新道(舗装路)に比べ、距離は短かい反面、傾斜がきつい

終わった・・・と思いきや、まだまだ続くよ遍路道。

アスファルトよりはこういう山道の方が好きだけど、ここは結構きつい。

東屋

そして東屋で休憩。

東屋の落書き
東屋の落書き

こういうのは書いた本人以外誰も得しないので、やめてほしい。

というか、仙台に一人馬鹿がいるということを自ら吹聴しているだけなので、実際のところ書いた本人すら得どころか損していると思う。

久万高原の案内板
道沿いの案内板

今回は国道ルートを選択したので、ひたすらまっすぐ進むだけ。道に迷う心配もない。

ここには未舗装路の山道ルートもある。

飛出とび太

0系の飛び出し坊や『飛出とび太』を発見!これ、生で初めて見た!

飛び出しみきゃん

なんと『飛び出しみきゃん』もいる!これはおそらく愛媛限定だろう。

これは久田工芸という所で、一つ一つ手作りされている製品で、ネットでも販売している。

再び東屋で休憩。目の前にある小屋は、公衆トイレだ。

公衆トイレ壁面の張り紙

四国88箇所巡礼は、日本遺産らしい。

それは知らなかった・・・というか、日本遺産というものがあることすら私は知らなかった。

日本遺産一覧(pdf)(※これはかなり重め)

四国遍路は、2015年に日本遺産に認定。

ちなみにここの公衆便所は、シャワートイレ付きだった(珍しい)。

うおーーーーーー!!!とうとう雨が降って来やがった!

久万山高原水
久万山高原水

湧き水の脇には、洗車禁止の文字。

この水で洗車をするとんでもない奴がいることに驚きつつも、ちょっと笑ってしまった。常人の発想ではない!

ここは栗畑でもなんでもない・・・はず。

この看板の製作者(設置者)は、ただただ純粋に“ 秋の味覚は栗 ”だということを道ゆく人に伝えたかったのだと思われる。この辺りは発想がぶっ飛んでる人が多いのかな?

そういえば昼飯を食っていないので、お腹がペコペコだ。

真木食堂

食堂があったけど、定休日だった。もう飯は宿に着いてからでいいや。

久しぶりにタリアイに再会し、握手を交わす。

今日は私の本(遍路地図)には載っていない宿に泊まるそうだ。

遍路地図の(日本語Ver)と(英語Ver)では、掲載されている宿が一部異なる。

今日のお宿 民宿 一里木

民宿一里木

今日は素泊まり。

すぐ目の前に道の駅があるので、とりあえずそこで飯を食おう

道の駅 天空の郷さんさん

天空の郷さんさん

・・・と思っていたのに、あと5分で閉店だと。この道の駅の営業時間は17時までだった。くそー、19時くらいまでやってると思ったのに!

ポンチョを防寒着代わりに羽織り、別の店に向かう。

焼肉 ちぐさ

焼肉ちぐさ

タンパク質を体が欲してるので焼肉屋へ。

ほぼ食い終わった飯

会計時にご主人にお接待を頂いた。

私

納め札を持ち歩くべきだった・・・。

明日ももちろん雨の予報。

この場所もちょっとした打ち戻り箇所なので、連泊することにした。

歩数39219 歩
距離約 48 km
(実際に歩いた距離は約 31 km)
観光に切り替えるの巻

あめあめふれふれの巻

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