納経し忘れた寺があったことは残念だが、その反面嬉しいこともある。
痛めていた膝がようやく完治したのだ!
これで長距離でもガシガシ歩けるぞ!
と思いきや、歩き始めて数分で違和感に気づく。なんと今度は反対の膝に少し痛みが出てきたのだ。一難去ってまた一難。あ〜あ・・・である。
ちょうどいい所にモーニングをやっているカフェの看板を発見。
アビラウンケンソワカー!の巻
しかしどう見てもただの民家にしか見えない。
入り口でまごまごしてたら、タイミングよくここの家主が車で帰ってきて声をかけてくれた。どうやらカフェは敷地内の右奥にあるらしい。
古民家カフェ 日向ぼっこ
このカフェは3ヶ月前にオープンしたばかりなのだそうだ。
場所が場所なだけにお遍路さんに向けた店なのかと思ったが、特にそういうわけではないらしい。地元民憩いのカフェみたいだ。
お座敷席もあり、居心地は良さそうだ。
パンでも味噌汁がついてくるようだ。なんとも和洋折衷な朝食である。
これらに加えて、さらに暖かいお茶も頂いたのだが、さすがに水物が多すぎて全てを飲むことはできなかった。申し訳ないが致し方ない。
その後、田舎道をてくてく歩きながら
カフェのおばさんにお接待してもらった柚子風味のひとくちタルトを頬張る。
今日は雨がぱらついたり、止んだりというはっきりしない天気だ。
私の場合、一時的に雨が止んだ時などは、こんな感じでポンチョはチェストストラップにひっかけている。なにかあるとすぐチェストストラップに引っ掛けがちだが、便利なのだ。
フレッシュ 一本松
まるで『アントニオ猪木』や『ガッツ石松』のような名前の道の駅だ。
ソフトクリームを食べながら休憩。
まだ遍路の総距離の半分程度しか歩いていないのだが、思った以上に靴底の消耗が激しい。
小趾球付近はほぼ凹凸がなくなってしまった。最後まで靴が持つのだろうか。心配。
松山までは、あと146km。うーん、遠い。
この辺りはヤギも飼えるようだ。ペットなのか家畜なのか・・・兼用かな?
進路は右の道だが、坂道なのでちょっと嫌だ。
ちょっと遅めのイヤイヤ期だろうか。(んなわけない)
空は見事なまでに雲に覆われている。
雨さえ降らなきゃいいのだけれど。
今日の猫。
この近辺に住んでたら都会へのアクセスが良さそうだな。
商店の休憩所で一休み。
張り紙には「おもてなしは出来ませんが!!」とあるが、ベンチを置いてくれるだけで十分。
橋の先には、巨大なスーパーマーケット。
その店舗前にたこ焼きの移動販売車があったので・・・
ちょっと遅めの昼食をとる。
グーグルマップのナビゲーションに従って進むが、なにやら変なところに連れていかれてしまう。というのも、グーグルはまだ施設の出入り口を理解してないのだ。
施設の塀の横で到着したと言われても困る。
結局、ぐるっと回る羽目になった。(しかもここは正門じゃない)
第40番 観自在寺(かんじざいじ)
近所のちびっこ達が寺に遊びに来ていた。遍路ごっこだろうか?違うか。
どうやら干支や星座のように、守護仏(守護本尊)というものがあるらしい。
干支 | 守護仏 |
---|---|
子年 | 千手観音菩薩 |
丑年・寅年 | 虚空蔵菩薩 |
卯年 | 文殊菩薩 |
辰年・巳年 | 普賢菩薩 |
午年 | 勢至菩薩 |
未年・申年 | 大日如来 |
酉年 | 不動明王 |
戌年・亥年 | 阿弥陀如来 |
私は申年なので、守護仏は大日如来らしい。ふーん、そうなんだ。
せっかくなのでちょっとやってみることにした。守護仏の前で、お金をジャブジャブと、アトラクション感覚で。もちろん、こんなんで金が入ってくるなら誰も苦労はしないよ、と思いつつ・・・。
でも皆そんな感じでやってるはずだ。間違いない。
どうやらこの辺では、お米を賽銭箱に入れる風習が残っているようだ。
箱の大きさから察するに、米の量はひとつまみ程度なのかな?
これは『金剛杵』という密教法具で、古代インドの神々が持っていた武器らしい。
そういえば昔『天空戦記シュラト』というアニメで、主人公が「アビラウンケンソワカー!」などと叫びながら、こんな感じのものをブンブン振り回していたような記憶がある。
どうやらあれは正しい使い方だったようだ。
生鮮食品、酒、タバコ、銀行ATM、日用品、家庭用品、ヘルス&ビューティー、ベビー衣料、DIY、釣り具、園芸、ペット用品など、なんでも揃うA-MAX。
でもトレッキングポールの先端にはめるゴムは無かった。
なもんで、リープルを購入。
う、うまい!
そういや汗ばむ季節は、手に汗疱という謎の湿疹ができちゃうもんだから指がボロボロだ。でもこんなにできたのは実に数年ぶりである。
ただし手袋をはめてる部分にはできていなかったので、どうも埃や汚れなどが肌に付着し、それが毛穴から入ることでアレルギー反応を起こすような感じっぽい。(テキトー)
今日のお宿 民宿磯屋
女将さんが手を痛めている為、今回は食事なしの素泊まりだ。
宿には20代の女と東京2人組おじさんがいた。この数日間一緒に廻っているんだって。
女将さんに明日の宿を聞かれたので、決まっていないことを告げたら、勝手に宿に電話をかけて渡された。ご、ご、ご、ご、強引!
そして女将さんは、19時半過ぎに就寝。寝るのが早い!
なんか前もこんなことがあったような気がするが、デジャヴだろうか・・・。
あといつのまにやら愛媛県に突入していたようだ。
歩数 | 34646 歩 |
---|---|
距離 | 約 20 km |