『それなりの距離を歩きたい』+『目的がないとつまらん』。
ということで、都市部から郊外へ、そして最後に山のある武蔵野三十三観音めぐりを選択。
行くのであればコロナ終息後と決めていたこともあり、ようやく実行することができました。
驚きの年間巡礼者数の巻
【当駅にイラストマップあります】とホームの看板に書いてあったので探したが、ない。
リーフレットやパンフレットの類ではなく看板のことかと思い、駅構内を再び探したが、ない。
駅員の方に尋ねた所、リーフレットとイラストマップを頂けた。
どうやらこれは駅員の方に直接言わなければもらえないもののようだ。おそらくあまり需要がないのだろう。
時刻は9時半。練馬高野駅から武蔵野三十三観音めぐりを開始。
まずは駅から交差点に向かう。ここを右折したら・・・
第1番札所 長命寺
1番札所の長命寺に到着。
一応、蝋燭立てや、
線香を立てる所もあった。やりたい人はどうぞといった感じだ。
で、武蔵野三十三観音めぐりの観音様はこちら。
ここが納経所(寺務所)。
私は先日、納経帳を買いに訪れた際に御朱印(直書き)は頂いたので、今回はスルー。
ちなみにその時に話を伺ったのだが、納経帳の年間販売数は数百冊とのこと。遍路でも歩きで通し打ちは年間1000人程度のため、見る人は少ないと感じていたが、これはさらに上。
正直このコンテンツ(記事)はびっくりするくらい需要がないと思う。
お次は2番寺へ。
高架下を潜る。
地図は、Googleマップで作った自作の地図を使用。
なんでモザイクかけてんだと思う方もいるかもしれないが、地図には著作権があるのでスクショの画像等はgoogleの規約違反になるためだ。一応、これならギリギリセーフっぽいが、念の為。
この辺りだと住宅地の中に畑があったりするようだ。
この通りまで来たら、あとはまっすぐ進むだけ。
右手に見えるのは石神井公園。
ここは昔来たことがあるが、私はこれ以上西に散歩で行ったことがない。
コンビニで飲み物を購入。そしてバッグに入れて持ち運ぶため、結露防止目的でペットボトルケースを装着!
でもこれ、実はペットボトルケースじゃなくて、100円ショップで購入したただの女性用靴下なのだ。
第2番札所 道場寺
2番札所に到着。
本堂になんか貼ってあるな
端的にまとめると、
▶︎ 近隣の寺で放火事件があり、自衛のため本堂の扉は施錠。
▶︎ コロナ対策のため、御朱印は書き置きしてあるものに差し替え。
ということらしい。
一応、武蔵野三十三観音巡りの納経所の案内板があるみたいだ。1番寺にはなかったが・・・。
この寺は張り紙多数で親切だ。納経時間は、朝7時半かららしい。
坊さんに話を伺った所、昔は朝のお勤め、昼のお勤め、夕方のお勤めを終えるのが16時。通夜も昔は16時からだったらしい。なもんで、昔は16時で仕事終わりとか夜というような感覚だったらしく、その名残というか因習みたいなもののためこの時間らしい。
普通の寺はそういうものらしく、むしろ7時〜17時でやってる四国八十八ヶ所が特殊なのだそうだ。
第3番札所 三宝寺
3番寺はすぐ隣。
この寺は、御府内八十八ケ所や三十六不動尊の札所でもある。
案内図によると、武蔵野三十三観音の目的地は2番の観音堂らしい。
観音堂の左手にある平和観音。
10mくらいはあるのではないだろうか。結構でかい。
事務所に入ったらちょうど檀家の方への対応中だった。で、その後二人で外に行ってしまったのでしばらく待つ・・・が、7、8分経っても戻ってこない。
一瞥しただけで、なんにも言われてないからいつ戻ってくるのかも分からん。で、痺れを切らし一度外に出たら事務所の入り口に呼び鈴を発見。一応、念の為押してみたら、なんと奥から別の人が出てきた。
ちょっと待ってよ・・・出ていく時に、私に対して「10分くらい待ってもらえる?」とか「●●ちゃーん、お客さん来たから対応お願い」とか、そのくらいは言ってくれてもいいんじゃないの?
なおこの寺の納経は直書きだった。
Reliveというアプリの調子が悪く、GPSをキャッチしてくれない。2、3回やり直したがダメだ。
先日納経帳を買いに行く際にテストした時は問題なかったし、数年前に使った時はバックグラウンドでも動いていた記憶があるのだけど・・・なんで?
しょうがないので、今回はReliveは諦めることに。
自販機タイプの野菜無人販売所。
現在時刻は11時28分。
次の寺に行ってから昼飯かな。
第4番札所 如意輪寺
御朱印は差し替え。
この寺は昼休憩はないそうだ。せっかく来てくれたわけだし、相手の都合もあるし、場合によっては1時間も待たせることになってしまうため、さすがにそれは気が引けるということが理由らしい。
ほう、よく言えたもんだな〜。感心しちゃう。
実はこの寺でも客対応のため7、8分待たされたのだが、私が来ても一瞥しただけで一言もなし。その際、奥で暇そうにしていた別の方も特に対応してくれることはなく、私を見ても無視。で、ようやく客対応が終わった後、私に対してお待たせの一言ももちろんなし。
別に急いでないし、そもそもはなから期待もしてないけど、だから寺の人って好きになれないんだよな〜。
これに関しては、こっちは客だぞ!とかそういう横暴なことをいってるのではなく、友達にでもしないでしょ、普通こんな扱い、ってこと。
「お前ら寺の人間がこんなことになってしまったのは全部こいつのせいだ!」なんつって第2、第3の放火事件が起こらないよう祈るばかりだ。
その後、飲食店を探すも食いたい店がない。
駅までいけば多少あるけど、行くのはちょっとめんどくさい。
寺の近くのうどん屋。ここに寄りたかったが、残念ながら今日は定休日だった。
ちょうど良い場所にデニーズがあったので、ここで昼食。
だいたいここまでで約10km。
もし行かれる方がいるのであれば、さっきのうどん屋か、デニーズで昼食を取るのが、良いんじゃないでしょうか。
腹も膨れたので、寺めぐり再開。
ここからちょっと下り坂。でも基本初日の行程はほとんど高低差はないに等しい。
坂を下った先には、小川がさらさら。
第5番札所 多聞寺
5番寺に到着。
ここは賽銭箱の横に、納め札入れが置かれていた(通常は寺務所に置かれている。1番寺にはなかったが・・・)。
武蔵野三十三ヶ所の納め札って確かなかったはずだが・・・あるの?
気になったので、上から中を覗いてみた。
その結果、どんな納め札を使用しているのかが判明。みなさんこれを使っているようだ。
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その後、事務所へ(直書き)。
四国遍路の時もそうだったが、実は私は御朱印には興味がない。別に欲しくもない。ではなぜ貰ってるかというと、『さすがにタダで境内をうろちょろするのは気が引けるし、少なからず寺の収益になるだろうから』というのがその理由だ。
なので、住職に、手間がかかるようだしそれなら賽銭を多めに入れたほうが嬉しいのか聞いてみた。
住職曰く、「うーん、忙しい寺によってはサービスみたいなところもあるかもしれませんが、そもそも寺に来てくれるだけありがたいですしね。あまり気にしなくていいと思います」とのこと。
なるほど〜。
ついでにどれくらい武蔵野三十三観音めぐりをやる人がいるのか尋ねたところ、「月十数人。春とか秋とかはもうちょっと多い」という驚愕の返答。
ひょっとしたら武蔵野三十三観音めぐりをやる人って年間240人くらいしかいないのかも?
その場合、御朱印の年間収益は72000円だ(ちなみに遍路は数千万)。
たくさん来るのであれば別だが、直書きなんて準備や片付けも1回、1回めんどくさいだろうし、もう全寺差し替えにしたほうがいいんじゃないだろうか、と感じた。それなら差し替え用の紙だけ仕入れて、数ヶ月に1回バーっとまとめて書くだけなので大した手間もかからないだろうし。あと御朱印に日付も書いてあるけど、別に書かなくてもいいと思う。
でも応対に関しては話は別だよ。
交差点で信号待ち。
でも今日はほぼ住宅地を歩く感じだったので、ほとんど信号待ちはしていない。ここで4回目くらいかな。
この道で行けるかな、と思ったけど全然違った。
入り口に行くにはぐるっと回らなければならないようだ。
第6番札所 全龍寺
本日最後の寺に到着!
うーん、本堂のご本尊がなんなのか分からん。基本的には書いてないところが多いのだ。
本堂の左手に観世音菩薩があるからこっちが正解なのかもしれない。
ちなみにここは直書き。玄関で待ってる間、奥から孫の声が聞こえてきて微笑ましかった。
あとは駅に向かうだけ。
途中ダイソーがあったので、ついでに買い物。
清瀬駅
14時49分に清瀬駅に到着。本日の歩行距離は17,3km。
その後、コンビニに寄ってタンパク質を摂取。
武蔵野三十三観音めぐり1日目終了。
1日目のまとめ
▶︎ 御朱印は【直書き】と【差し替え】がある。直書きは目の前でではなく、大抵奥に引っ込んで書く為、大体5分くらいかかる。
▶︎寺の滞在時間は最低でも10分は見たほうが良い。なお客対応のため待たされたりすることもあるし、もし読経したり、境内を色々見てまわる方の場合はもっとかかる。
▶︎法事は土日が多いと思うが、平日でも客対応で待たされることがある。
▶︎予備知識なしで行くと、どこに観音が安置されているのかわかりづらいと思う。
▶︎ 昼休憩があるため納経時間は6時間しかない。1日で廻る寺の数も多いため、徒歩の場合はせいぜい1日20km前後にしたほうがよさそう。
例)もし1日6寺の場合、寺の滞在時間が約1時間かかるため、歩ける時間は実質5時間くらい。
なお賽銭については・・・細かいのを入れても大丈夫なような気がする。
数年前から両替手数料値上げに伴い、神社・寺の賽銭問題が起こったが、今日の寺は大抵檀家がいる+多くの参拝者が訪れる寺ではないということがその理由だ。
でも直接聞いてないので、これに関しては次回の宿題。
次回は未定。